
石井 もう今回はひとりで心も鍛えるつもりできたんですよ。結局ふたりでチューワッタナジムの2階にある寮で寝泊まりしていますけど。
――すっかり意気投合している感じですね。
長南 意気投合というか、何から何までずっと一緒。
石井 長南さんの屁を何回聞いたかわからない(笑)。
長南 今までそんなにプライベートで付き合ったことはなかったんですけどね。たまに飲んだりするくらいで。
――石井選手はキックボクサーで、長南選手はMMAファイター。業種は違うけど、いつからの付き合いなんですか?
長南 ちょうどデビューした頃だったと思うけど、前にいたジムで打撃が強かった奴と一緒に目黒ジム(現在の藤本ジム)に見学に行ったんですよ。その時、石井さんのミット打ちを見てビックリしてね。「俺らがやっている普段の練習って何なんだろう」と思いましたよ。それに俺なんかが見学に行ったところで、全く視界に入っていない。
石井 俺が長南さんの存在を知ったのはマッハさん(桜井″マッハ″速人)とやった時ですね(2003年9月15日、DEEP12。長南の判定勝ち)。
長南 その頃の石井さんはマッハサイドだったんですけどね(苦笑)。
石井 何回か飲んだことがあったので、自然とそうなっていたんですよ。
長南 それから僕はRIKIXに入ったんですよ。そこで石井さんはトレーナーをしていた。それが4年前、いや、もっと前かもしれないな。
石井 ウン、もっと前かもしれない。月日は意外と経っているから。
長南 アンデウソン(・シウバ=現UFC世界ミドル級王者)と闘う前には入っていた(2004年12月31日、PRIDE男祭り。長南の一本勝ち)。ちょうど武士道に上がった当初ですね。
石井 僕は長南さんの気持ちや考え方が結構好きなんですよ。
――長南選手は下がっちゃいけないところで絶対下がらないタイプ。そこがたまらなく魅力的です。
長南 というか、総合には悪い見本がいっぱいいますからね。ちょっとキックのジムに来たと思ったら、すぐに来なくなったりね。誰とはいわないけと、ろくになんにも習得することなくいなくなる。そして次に行ったところも辞めちゃったりする。結局、打撃をちゃんとやりこまないうちに結果が出ると思っちゃうんでしょうね。そういう選手っていっぱいいますよ。打撃というものをわかっていないんじゃないですかね。一回でも激しい練習をすれば効果が出ると勘違いしている。やり続けることの大切さをわかっていない。
石井 総合の選手の中では長南さんが一番真面目に練習に打ち込んでいる。
長南 僕でもRIKIXで教えてもらった技術が試合では全部活かされているわけじゃない。パンチが遅かったり、コンビネーションが出なかったりね。(総合の選手の中では)誰もそこまで行っていないんじゃないですかね。打撃はそんなに簡単にできるもんじゃない。
