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特集・柔術 茂木康子インタビュー
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――そんな女子のグラップルをより活性化するには、どうしたら良いのか、方向性などは見えてきましたか? 女子の指導者という存在自体が、まだ少ない競技ですか。
茂木 女子だけというのは、難しい面はでもあります。女子の指導者が増えれば、それが競技の普及になるとは思えないです。他のスポーツでも、女子の選手に男性の指導者がいるのはごくごく普通に見られることですし。たとえば、道場に入るなら、そういう指導者の性別というもが関係してくる可能性があるかもしれないですが、今回のような大会や練習会ではあまり感じられないですね。
――柔術という競技は、組み合うという部分で、最初に拒絶反応を示す人っているじゃないですか。実例でいうと、仲の良い家族付き合いをしている人たちが、一家で柔術の練習をしている。そこで奥さんと他の旦那がスパーリングをする。他の家族ぐるみで付き合っている家族を練習に誘うと、「よその旦那と組みあうなんて、信じられないィ」となるなど。
茂木 最終的に好きになってしまうと関係ないんですが、とっかかりとしては多々あると思います。でも、結局のところ強くなりたいと思っても、日本には女子だけの道場はないですし。強くなりたいという気持ちが強くなれば、そういうことは気にならないと思います。
――強くなりたい、そして強くなれる子が増えるには、もっと間口が広くないといけない。強くなりたいと思わなくても練習できる。体を動かしたくて、柔術をする。そういう世界が現実のものとならないと、強くなりたいという思う女性も限られてくるのではないですか。軽い気持ちでやれないという部分は、競技普及面でハンディですよね。
茂木 じっさい、股の間とかに入るわけだから、ひかれますよね。三角絞めとか、いきなりは躊躇する人もいます。でも、そこを乗り越えれば楽しいのでって。

――顔にアザができる確率も低いし。総合への入り口でない、安全で楽しいコンタクトスポーツとして普及してほしいのに、なかなか組み合うという部分が理解されない。
茂木 だいたい、女の子同士でも最初は抵抗があるようです。やっぱりガードポジションもそうだし、道衣を着ることにも。でも、正直、気持ち悪いといえば気持ち悪いんですよ。それを考えだすと何もできなくなるので、自分は考えないようにしているんです。
――水泳をするのに、海に泳ぎに行くのに水着になる。それよりも恥ずかしいことなんでしょうか?
茂木 水着って、日常的じゃないですか。道衣って非日常なんで。
――でも、そうは言っていられないですよね。女子柔術界のオピニオン・リーダーとしては。
茂木 そうですね。むしろ、道衣かっこいいでしょって。色んなパッチを貼れるよって言わないとだめですね。何が最善なのかは、私にも分からない。だから、今やっていることを続けていく。それが大切だと思います。普及や理解という問題は女子だけでなく、柔術自体が抱えていることだと思うし。何をやっているかという以前に、柔術という名前を知ってもらわないと。でも、私が柔術を始めて11年、絶対に状況が良くなっているし、女子でも柔術に限らず格闘技を始める子が、若くなっているんですよ。
――茂木さんが所属するストライプルでの活動と、女子の普及というもの接点はあるのですか。
茂木 ストライプルは私が所属する道場。女子の普及は、私の個人的なサブジェクトという感じですね。

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