
――連盟の代表という立場の中井さんの意見は、これまでに語っていただいた通りですが、パラエストラの代表としてはどうでしょうか。教え子の柔術家が新連盟の試合に出たいという意思を持ったとき、どのように返答しますか。
中井 非公認という扱いの大会に出ている者は、今もいます。それも仕方ない、普通のことです。会員さんには選択肢がいくつもあったほうが良いですし。
――柔術界内部の人間にとって、大会数が増えるという状況は一見プラスかもしれないです。しかし、柔術がこれからもっと普及するには、同じルールで行われている競技に連盟が二つある、これは柔術の外にいる一般の人には理解されない混乱の元、柔術の普及には究極的にはマイナスではないでしょうか。やはり一つの方が世間に通じる。統合に向けて話し合いが行われるという以前に、今回の新連盟の発足に関してJJFJ関係者とBJJFJ関係者が話し合いを持ったことはあったのでしょうか。
中井 ないですね。
――統合に向けて、話し合う呼びかけを行うことは?
中井 う〜ん、現状では特に考えていないです。公式見解としては別団体、別競技として捉えています。それでも大会開催を阻止するということもないですし、人間が生きる権利上、そういうことをしてはいけないことなので。道場主からしても、民間の道場で試合を行う、試合数がある状況は望ましいでしょうし。公認を取らないところで全日本とついても、その冠を取り下げるような動きも取れないですね。まぁ、自分はまだその新しい組織のことは分かっていないんですが。
――たとえば、すでに連盟に加盟している選手が、新連盟のトーナメントで結果を残した。これは帯の昇格に関係してくれるのですか。
中井 それは各道場の判断です。帯を与えるのは、各々の先生ですから。バーリトゥードで帯を出す人もいますし、その判断には連盟には関わっていないです。
――パラエストラの中井祐樹としては、新連盟の試合結果で帯を与えることはありますか?
中井 可能性はある――と思います。僕はノーギで出したことがありますから。裸でもバーリトゥードで使えることは評価するというのが僕の考えです。
――では、パラエストラの柔術家が新連盟の大会に出ることは有ると捉えて良いわけですね。
中井 はい。それを止めることは人間の権利という面で、できないです。人権上できません。打撃がないものは、本当にチャンスがあれば出るのは有りですから。ただし、出ろ、出るな、どちらも言いません。
――では、再び連盟代表の中井さんに伺います。連盟として、新連盟に加盟するなということはしない?
中井 ちょっと向こうの制度が分からないので、なんとも言えないのですが、現時点では『試合に出たい』と思っている人たちの考えを基調に考えていきたいと思っています。そういう声が正式に上がってから考える、それが連盟としての動きですね。
