
今、日本のブラジリアン柔術界に大きな波が起こっている。
これまで日本の柔術の骨子を担ってきたBJJFJ(日本ブラジリアン柔術連盟)に対し、
全日本ブラジリアン柔術連盟(JJFJ)が発足したのだ。
昨年来、BJJFJは今後の普及を年頭に組織を強化に乗り出した。
それは団体加盟の義務化、個人のID取得というIBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)の指揮に従ったものだが、国内では反対意見も少なくなかった。
それでも、順調に公式戦を消化し、連盟として活動が軌道に乗りつつある現在、新連盟が発足したことになる。
果たして日本のブラジリアン柔術の未来はどうなるのか。そのかじ取りを連盟、そして道場主として担う
中井祐樹氏に、連盟代表、パラエストラ代表の立場から、意見を伺った。
(interview by Manabu Takashima)
■珍しいことではないと捉えている。
――アクシス・ジャパンの渡辺孝真代表が中心となり、JJFJ(Jiu−Jitsu Federation of Japan)が創設されました。中井さんには日本ブラジリアン柔術連盟(BJJFJ=Brazilian Jiu−Jitsu Federation Japan)の代表、そして柔術の普及に努めてきたパラエストラの代表という二つの立場から、この新しい連盟に関して、どのように思われているかをうかがいたいと思います。
中井 JJFJ以前にも、いくつか他にも柔術の連盟はありますし、あまり完全には把握していないのですが、日系ブラジリアン社会のネットワークも立ち上がりつつあり、過去にも別連盟を作ろうとした人もいました。それにCBJJE(※)系の連盟もあると聞いていますし、まぁ、珍しいことではないと捉えています。
※中井氏が代表のBJJFJが加盟するIBJJFは、もともとブラジルのナショナル連盟CBJJ(コンフェデラソン・ブラジリアン柔術)という組織が母体となっている。2003年に、ブラジルでCBJJO(コンフェデラソン・ブラジリアン柔術オリンピカ)が発足し、CBJJ系のムンジアル、CBJJO系のコパドムンドと二つの世界大会が行われてきた。CBJJOは実質、一昨年で活動を停止し、現在はその活動はCBJJEに受け継がれている。
