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NEW HERO&HEROINE #2「神を超える侍」昇侍
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現在の昇侍ならいざ知らず、まだ始めて半年の段階でよく続いたものだと思うが、「こうやってシウバやショーグンも強くなってきたんだな」と思い通い続けていたというから、ただプロになるのを目指すだけでなく既に当時から高い志を持っていたことがうかがえる。
だが、トレーナーの交代でクーニャ氏が帰国してしまったことで、昇侍もシュート・ボクセを離脱。練習を通じて交流のあったK.I.B.A(当時)に移籍する。
その後、06年7月30日のDEMOLITIONでデビューを飾った昇侍は、ランクイン後の初試合がいきなりタイトルマッチ(パンクラス・ライト級)になるなどの好運にも恵まれ、ここまで最速で駆け上がってきた。
「そういうチャンス、ターニングポイントになる試合が選手にとってあると思うんですけど、そこで勝てるか勝てないかでその選手の伸びしろが計れるんじゃないですかね。だから僕ももっと上に行けると思うし、あそこ(タイトルマッチ)で勝ってなかったら並の選手で終わっていたと思います」
07年12月の伊藤崇文戦で勝利しライト級ランカーの座を手に入れた昇侍だが、この試合で左手の親指を脱臼。しかし、1ヵ月のスパンでオファーされたウマハノフとのタイトルマッチを躊躇なく受け入れる。
「それをチャンスととらえるか、それとも逆に“困ったなぁ”ととらえるかは、成功していく選手とそうでない選手の差だと思う。格上の選手とやれるっていうのはチャンスなんだから、そこをチャンスと思えるか思えないかっていうのは大事な部分だと思います」

“格闘家として上がっていく”という目的意識が明確な昇侍は、一見ピンチに思えるこうした場合でも、判断・態度にブレを見せない。その強靭な意志こそが、親指脱臼をものともせずウマハノフを撃破した強さの源となっているのかもしれない。
「チャンスはしょっちゅう来るものではないし、いつ来るかも分からないですから。やっぱりそれを掴める態勢はいつでも取っておかないと」
そんな昇侍がいま見据えているのが、DREAMで開設の噂されるライト級より1つ下の新階級。現在70.3kg未満のパンクラス・ライト級でベルトを巻く昇侍だが、通常体重も68〜69kgであり、新階級スタートの折にはそこまで体重を落とし、適性階級で世界最強を目指したいという。
「戦いたい人がいるんです。僕はまだそこまで実績を残せてないので名前は出せないですけど。でも、最後に“神を超える侍”になります」と思わせぶりに話して昇侍はニヤリ。
野球万能論、そして自衛隊でもトップを張った運動能力――これらが幻想を抱かせ、昇侍への興味は尽きない。侍の描く夢がいかなる結実を見せるのか。08年、残りの日々がそれを明らかにしてくれるだろう。

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