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INSIDE MMA「志田VSマルロン戦に見た、パンクラスの味わい方」
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"強いファイターならば、誰でも上を目指せるチャンスが与えられる"。ごく当たり前な論理が、今のパンクラスのリングを貫いている。3・26後楽園ホール大会は、志田幹VSマルロン・サンドロ戦がメインイベントに組まれた。志田はパンクラスの核ともいえるismの選手ではなく、一般会員が中心のP'sLAB東京に所属している。一方のマルロンも、昨年11月に初参戦したブラジルの新鋭で、DJ.taikiを破っているものの、まだ日本のファンには馴染みが薄い。そんな二人の試合をメインに組むことは、ある意味で冒険ともいえるが、それでも、当たり前のことをやるというパンクラスの信念が、ここに見て取れる。
マルロンが所属するノヴァ・ウニオンは、ブラジル、いや世界屈指といえる柔術&MMAの名門である。しかしながら、その本部は貧しい人々が住むファベーラ(貧民街)に隣接している。そのせいか、仕事もなく、時間とエネルギーをもて余す若者が、頻繁に道場に訪れると聞く。格闘技で一旗揚げようとやって来るのだ。けれども大抵の若者が、月謝を払う余裕もない。そこで、ノヴァ・ウニオンで指導するアンドレ・ペデネイラス代表は、「月謝は払えるようになった後でいい。やる気があるなら、明日から道場に来なさい」と声をかけるのだ。

中には、地方から出てきてアパートが借りられない者もいるため、道場の屋根裏に寝泊りさせてやるのだという。生徒たちは、そんな環境の中で厳しいトレーニングを積むのだから、ハングリーになるはずだし、強くならないわけがない。ぺデネイラスは言う。
「私の道場は軍隊かと思うほど、たくさんの生徒がいるので、パンクラスが必要とするなら、どの階級の選手でも出せます。今回連れてきた選手と同様、全員強いですよ」
マルロンも、そんなハードな環境で揉まれ、その素質をペデネイラス代表に見込まれた選手だ。ブラジルで開催されている修斗でキャリアを積んだ後、前田吉朗の持つフェザー級王座に狙いを定め、満を持してパンクラスに乗り込んできた。

▲ファベーラ イメージ

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