TOP >> SPECIAL >> INSIDE MMA「試合の合間に、佐伯さんと思わず一服・・・」

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ところが、である。佐伯代表はトーナメント4試合の内容について「ドロー判定があったら全部ドロー」としながらも「仕方ない」と言う。むしろ計算違いだったのは、前半戦でドローが続いたことだ、と。どこかでミラクルが起きてほしいという気持ちはもちろんあったが、トーナメント4試合の判定決着は、佐伯代表にとって「織り込み済み」だったらしい。“このメンバーだったら、まあこうなるだろう”ということだ。それでもあえてこのメンバーを集めたのは、彼らがチャンピオンを争うにふさわしい面々だったからだろう。いわば今回のトーナメントは、面白さよりも強さに比重を置いたものだった。だから、こういう内容も「仕方ない」のだ。
DEEPで試合数が多くなりがちなことについて、佐伯代表は以前こう語っている。
「やっぱり、大会は選手を育てる場でもあるんでね。試合を組まないと選手は育たないから」

“オモチャ箱”と形容されることの多いDEEPだが、若い選手にチャンスを与え、メインイベンターに育てる場としても相当に優秀である。桜井に長南亮、横田一則など、DEEPで才能が開花した選手、あるいは生粋のDEEP育ちであるトップファイターは少なくない。佐伯代表は時おり一服しながらも前座の試合に目を凝らし、若手にチャンスを与え続けてきたのだ。目先の面白さばかりを追っていたら、今のDEEPはないだろう。ミドル級トーナメントも、だから佐伯代表にとっては決して失敗ではないのだ。
といって、もちろん目先の面白さも捨てないのが佐伯代表である。3月29日には、100kg以上の選手(わかりやすくいうとデブ)ばかり16人を集めた『メガトンGP』が開幕する。佐伯代表いわく「素人ウケはこっちに任せた」。そしてこう付け加えるのである。
「こっちの試合は早いよぉ。目標は8試合で10分!」
それでこそDEEP。今度ばかりは一服する暇もなさそうだ。

■はしもと のりひろ
1972年9月24日、茨城県出身。『格闘技通信』のアルバイトを経て『SRS・DX』編集部に在籍。同誌休刊後はフリーとして『kamipro』などに執筆。業界最重量のメタボ・ボディを買われ、3月29日開幕の『DEEPメガトンGP』実行委員に就任。

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