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      <title>山田隆道のにわかでゴメンよ！</title>
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      <description>ちょっとにわかな格闘技ファンによる
にわか目線のにわか雑記。</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2008</copyright>
      <lastBuildDate>Fri, 28 Nov 2008 18:43:33 +0900</lastBuildDate>
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         <title>第26回 一時休載です！</title>
         <description><![CDATA[いきなりですが、諸事情により今回でこのエッセイ連載を一時休載いたします。
一体どれだけの人に楽しんでいただけたのかはわかりませんが、とにかく今まで御愛読ありがとうございました。感謝感謝です。

ところで今になって振り返ってみると、格闘技をテーマにしていると銘打ちながらもほとんど昨今の格闘技事情や旬のニュースを論じたりしていませんね。
<strong>一体なんなんだろう、これ？</strong>　
僕がスパーリングでウンコ漏らした話や格闘デリヘルという謎の風俗店の話、喫茶店で出会った売れないプロレスラーの話など、どうでも良すぎて死にたくなるような何の役にも立たない駄文ばっかじゃん。
<strong>果たして、これを格闘技エッセイと呼んでいいのか。甚だ疑問なわけです。</strong>

しかし僕は今、スポーツにまったく縁のない超文科系な暮らしをしており、しかも元々体もあまり強くないため、格闘家っていうのはただそれだけで自分とは完全に別世界の住民なわけです。そりゃもうファンタジーって言ってもいいぐらいです。
<strong>だから、格闘家へのくだらない興味は尽きません。</strong>
万年下痢症で一日に何回も便意をもよおす僕にしてみれば「格闘家って試合中にウンコしたくならないのかな？」って気になっちゃうし、腹部にパウンドを打ち落とされているのを見ると「痛そう！」よりも「漏れそう！」って心配になっちゃいます。
<strong>あの鋼のような肉体も興味の対象です。</strong>
僕は日頃の不摂生がたたって、かなりブヨブヨしたゆるキャラ体型をしています。だから格闘家のビルドアップされた肉体を見るとついウットリしちゃうし、耳のタコを見るとそれだけでカッコいいって思っちゃいます。
<strong>格闘家につきものの怪我だって僕にしてみればカッコいいの対象です。</strong>
子供の頃、骨折とかで三角巾をしている同級生に憧れたりする感覚と一緒です。靭帯損傷とか遊離軟骨除去なんて言葉を聞いたらなぜか無性に胸が高鳴るのです。
<strong>しかしその反面、衰えつつある肉体を察知するのも敏感です。</strong>
桜庭和志の技術論はまったくわからないけど、桜庭の肉体が確実に衰え、乳首の位置が微妙に下がってきたことは誰よりも早く気づいてしまいます。僕は乳首こそアスリートの生命線であり、乳首を見ればそのアスリートの仕上がりがわかるんじゃないかとすら思っています。乳首は人間にとってのある指標の一つだと思うのです。
その他にも格闘家の体臭も気になるし、試合会場で見かけるファンの一挙手一投足も気になるし、格闘技に興味がないキャバ嬢がなぜかビッグマッチのＳＲＳチケットを持っているのも気になります。とにかく格闘技って気になることが多いんですよ。

<strong>そういう意味じゃ、この連載はとっても楽しかったわけです。</strong>
旬の話題を一切扱わなかったわりに毎週ネタに困ることはありませんでした。
<strong>それに僕は何気にプロ格の話題が降りてきやすい星の下に生まれたようです。</strong>
こないだなんか近所のコンビニでプロレスラーの天山広吉選手を見かけたかと思ったら、そのすぐ近くの道で総合格闘家の中村和裕選手とすれ違いました。あと居酒屋で僕の隣のテーブルにプロレスラーの川田利明選手が座っていたこともあったし、とある商店街を練り歩く女子プロレスラーの渡辺智子選手を見かけたこともあるし、その翌日にパチンコ屋で同じく女子プロレスラーのダンプ松本選手を見かけたました。六本木の芋洗い坂を歩いている時なんか、オープンカフェで堂々と通行人に見えるようにコーヒーを飲んでいるアントニオ猪木を発見したことがあります。なぜか猪木だけは「選手」って言葉をつけると不自然な感じがしますね。
<strong>ちなみに格闘家じゃないけど名古屋駅で清原和博選手を見かけたことがあります。</strong>
僕が勇気を振り絞って「清原選手ですか？」って聞いたら、明らかに清原なのに「違う、田中」って言われました。「違う」って言うのはわかるけど、「田中」って嘘をつく必要はあったのでしょうか？　さすがスターは違いますね。

何はともあれ、こんなわけのわからないエッセイもこれにて一時休載です。
寂しい？　え、どうでもいいって？　まあまあ、そこはお世辞でいきましょう。
<strong>だってだって、なんと来春以降に復活する予定なんだもん！</strong>
まあ、予定は未定ってことで変わることもあるかもだけどね。
とにかく、それまでネタを貯めておこうと思います。
ではまた！


<strong>＜山田隆道の近況＞</strong>
◇現在、雑誌『ベースボールタイムズ』にて<strong>小説『赤ラークとダルマのウィスキー』</strong>を連載中！
◇11月28日よりスポーツナビにてプロ野球コラムを連載スタート！
◇12月10日にぶんか社より発売予定の単行本『芸能界超ウルトラおバカ名鑑』の中に、この連載から抜粋した何本かのエッセイを加筆修正して収録！
◇12月12日よりマイコミジャーナルの女性向けコンテンツにて、なんと山田隆道初となる『恋愛エッセイ』を連載スタート！
◇来年1月より雑誌『ＰＣファン』にて『スポーツエッセイ』を連載スタート！
◇詳しくはオフィシャルブログで！
<a href="http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/" target="_blank">http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/</a>
]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/11/26.php</link>
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         <pubDate>Fri, 28 Nov 2008 18:43:33 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第25回 「初心者の言葉」</title>
         <description><![CDATA[普段、格闘技にまったく興味がない人と試合を観戦したりすると、時にハッとさせられるようなことがある。格闘技ファンにとっては当たり前すぎて今まで考えたこともなかったようなことを何の衒いもなく指摘されることがあるのだ。

例えば以前、某出版社に勤務する友人の女性編集者と女子総合格闘技の試合を観に行ったときのこと。彼女はプロレスとＭＭＡの区別もつかないようないわゆる初心者女史。魔娑斗のことをプロレスラーだと思い込んでいるぐらいのレベルである。
僕はそんな彼女を「ジョシカクおもしろいよ！」と半ば強制的に後楽園ホールに連れて行ったのだが、観戦後、彼女が真っ先に言い放った感想はこうだった。
<strong>「ラウンドガールって必要なの？」</strong>
うーん。考えたことなかった。
まあ、必要か必要じゃないかって言われたら必要ないんだけど、そこはほら、華っていうか潤いっていうか、バイオレンスの中にはそういうのもないとね。
<strong>「しかもなんであんなチャラチャラしたギャルばっかなの？　ストイックに頑張ってる格闘家たちに失礼じゃん。神聖なプロのリングにあがりたくてもあがれない女の子だっていっぱいいるのにあんなギャルたちを簡単にあげちゃっていいの？」</strong>
いや、そう言われてみれば確かにそうなんだけど、ラウンドガールは別に闘うわけじゃないし、女子選手もそんなに気にしてないと思うよ。格闘技にラウンドガールなんてみんな当たり前の光景だと思ってるから。
<strong>「あれをおかしいって思わないのはやっぱ日本の情操教育に問題があるからよ」</strong>
じょ、情操教育っすか？　そこまで飛躍します？　たかだかラウンドガールぐらいで、そんなフェミニスト団体みたいなこと言うのは勘弁してくださいよ。

しかし、彼女の目にはどうもラウンドガールが不可思議に映ったようだ。
「チャラチャラしたギャル」というのは彼女の偏見かもしれないが、とにかく選び抜かれた女性アスリートだけが足を踏み入れることができる神聖な領域というイメージをリングに抱いたのである。
だから血反吐を吐くような練習をすることもなく、普通の女の子として恋愛やお洒落に（たぶん）没頭しているであろうギャルが同じリングに立つのは許せない。しかもヒールで立つとはなにごとだ。……と、かような理屈である。

さらに彼女はこんな提案もしてきた。
<strong>「ってかさ、女子の格闘技なんだからラウンドボーイにすればいいじゃん」</strong>
彼女曰く、異性だったらまだ納得できるとのこと。むしろ強くてカッコいい女性を陰で支える美形の男子という構図は女性社会のさらなる発展の鍵となる。ラウンドボーイ導入を良い機会として女子ゴルフは男子キャディ、女子ソフトボールは男子マネージャーといった新たな献身愛の形を示していくのはどうか、と。
<strong>なるほど、今になって冷静に考えればあながち暴論でもない気がする。</strong>
僕はいつのまにか献身愛を女性特有の快感だと思い込んでいたのか。宝塚ファンの女性の多くが「あなたのお世話をさせてください」とファンレターに綴るように、いくら男女平等が叫ばれる時代になろうとも女性の本能は極めて儒教的だと。

しかし、そのときの僕はそんなに冷静じゃなかった。
ラウンドボーイを提案した彼女に間髪入れずこう言ったのだ。
<strong>「イヤだ！　そこは女の子がいい！！」</strong>
だって、そうじゃん。理屈じゃないでしょ、あなた。
一体どこのモノ好きがバイオレンスな最中に男の笑顔なんぞを見たい？
格闘技はラウンドガールでいいのよ。だって可愛いんだもん。パンツ見えたりするしさ。あれは献身愛とかそんな大それたもんじゃないの。戦渦に咲く花なのよ。
<strong>男心はとっても複雑なのだ。</strong>

しかし、彼女のような初心者と格闘技を観戦するのは意外に楽しい。
<strong>「（三角締めを見て）あれ何が痛いの？　あんま痛そうに見えないよ？」</strong>
うーん、言われてみれば初心者には痛さが伝わりにくい技だなあ。
<strong>「（袈裟固めを見て）あれ何で逃げれないの？　バタバタしたら逃げれそうじゃん」</strong>
いやいや柔道の有段者に袈裟固めなんぞ極められたら痛いし苦しいし呼吸もできないほどなんだよ？　などと言っても彼女にわかるわけないか……。

すると、とある試合中、バッティングで片方の女子の額から血が流れた。
<strong>「きゃああ！　血よ、血！　かわいそうじゃん、試合止めないと！！」</strong>
途端に慌てふためくのは何とも女子らしいリアクションである。
<strong>「いや、あれはバッティングだからそんなにダメージないと思うよ」</strong>
僕は冷静に説明しながら彼女の様子を嬉々として伺う。
<strong>「バッティングって何よ！？　女の子が血を流してるっていうのに野球の話なんかしないで！　そんなに野球が観たいならドームの方に行けばいいじゃない！」</strong>
こういう言葉に出会うから初心者との格闘技観戦は楽しいのだ。


<strong>＜山田隆道の近況＞</strong>
◇隔週水曜日発売の雑誌「ベースボールタイムズ」にて山田隆道著作の<strong>小説『赤ラークとダルマのウィスキー』</strong>を連載しています。野球をテーマにした小説で、題字をプロ野球ニュースのキャスターとして著名な佐々木信也さんに書いていただきました。次回は<strong>１１月２６日水曜日発売です。宜しくお願いします。</strong>

◇12月10日に山田隆道著作の<strong>『芸能界超ウルトラおバカ名鑑』</strong>という単行本がぶんか社さんより発売されます。芸能人100人のおバカ伝説を愛情たっぷりにいじり倒し、尚且つおバカにまつわるエッセイが10本収められています。<strong>しかも、中にはこの連載から抜粋し、大幅に加筆修正したおバカエッセイも数本収録！</strong>　
宜しくお願いします。

◇詳しくはオフィシャルブログで！
<a href="http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/" target="_blank">http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/</a>


]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/11/25.php</link>
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         <pubDate>Fri, 21 Nov 2008 13:43:55 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第24回「格闘家とおバカ」</title>
         <description><![CDATA[僕の高校は私立だったのだが、私立ならではの珍しい授業があった。
<strong>それは剣道である。体育ではなく剣道。</strong>
どういう理由かはいまいちわからないのだが、とにかく剣道の授業が週に二回は必ずあって、それが必須だったのだ。従って生徒全員が入学と同時になぜか剣道着を買わされ、竹刀など一式を所有していたわけだ。しかも年に一回剣道大会まである始末。つくづく意味がわからない。一体なぜそこまで剣道にこだわっているのだろうか。

もちろん僕は剣道の授業がめちゃくちゃ嫌いだった。
なにしろ竹刀でどつかれるのは理屈抜きで痛い。おまけに夏は剣道着が暑くて全身汗臭くなるし、冬は冬で寒くてかじかんでいる指先に小手なんか強く打たれると、のた打ち回るほど激痛が走る。暑い、臭い、気持ち悪い、寒い、痛い。人間の負の感情が幕の内弁当みたいにまとまって襲ってくるわけだ。

さらに、それ以上に嫌だったのが剣道のＤ先生の怖さである。
Ｄ先生は高校でも超有名なコワモテ体育教師。とにかくわけがわからない言動で僕らをことごとく戸惑わせ、時に恐怖のどん底に突き落すのだ。大体、何かの書類の職業欄にＤ先生は「剣士」って書いたぐらいである。しかも、趣味が詩吟。おまけに色黒マッチョなのだ。
<strong>ほーら、なんだかめちゃくちゃ怖そうでしょ？</strong>　
修羅なのよ、修羅。
<strong>剣道の授業なのに開始１５分くらいは詩吟をやらされるんだよ？</strong>　
かなり自己満足の授業内容だったと思うけど、誰も反論できないぐらいのオーラをまとっているわけよ。

ちなみにＤ先生は怖いだけじゃなく、数々のおバカ発言もこれでもかってぐらいかましてくれるため、僕らはどんなリアクションをして良いのかわからなかった。
<strong>「そんなことで人が斬れるか！！」</strong>
これは僕が剣道の素振りをしていた時にＤ先生に怒られた言葉である。完全にどこかの世界にいっちゃってる人の発言だ。僕は「はい」って頷くしかなかったけど、当然頭の中は「？マーク」でいっぱいだったわけだ。

他にもＤ先生はわけのわからない言葉で僕らを注意しまくった。
<strong>「こら！　そこの青い白線を踏むな！！」</strong>
白線は白である。
<strong>「壁で黒板を叩くな！！」</strong>
物理的に無理である。
<strong>「（ランニングのとき）ゴールまで距離にして２０分だ！　急げ！」</strong>
時間が決まっているなら急ぎようがない。
ぶっちゃけ笑いそうになったものだ。

さらにＤ先生は武道家にありがちな訓示的なものもお好みで、よく僕らに自分が感銘を受けた本の話や諺の類を説いてくれた。
<strong>「こないだ本を読んだ。あの有名な『走れ！ゴメス』を！」</strong>
メロスである。
<strong>「お前ら、この諺を知ってるか？　犬も歩けば棒に刺さる！！」</strong>
刺さったら犬が死んでしまう。
<strong>「（指を五本立てて）お前らに言いたいことが三つある！！」</strong>
いやはや、とんでもない教師である。
単純な言い間違いもあるのだろうけど、今考えるとやっぱりただのおバカさんだったんじゃないかと思えてくる。しかし、見た目が超怖いから誰も突っ込めなかったのも事実だ。ゆえにＤ先生はきっといまだに自分の間違いに気づかず、おバカな言葉を堂々と吐いているのだろう。

<strong>そんなことを考えていると、僕は無性に「格闘家やプロレスラーなど、いわゆるイカツイマッチョ男性にはおバカさんが多いんじゃないか？」という、またも失礼すぎて関係諸氏にボコボコにされそうな仮説を主張したくなる。</strong>

なぜなら格闘家の男性は子供の頃から喧嘩が強かった率が高いからだ。
さあ、みんな、子供の頃を思い出してみよう！
あの頃、喧嘩が強かった奴って例えバカなことを口走っても誰にも突っ込まれなかったじゃないか。おバカ発言がきっかけで笑い者にされるなんて経験はコワモテ不良男子には絶対になかったはずだ。

<strong>僕は喧嘩が弱かったからよくわかる。</strong>
なぜなら僕みたいなヘタレ男子はイカツイ男を目の前にしたとき、何にも心当たりがないにも関わらず、真っ先にこんなことを考えるのだ。
<strong>「この人を怒らせないようにしよう」</strong>
だって下手に刺激して暴力でも振るわれたらたまったもんじゃないもん！
例えどんなに間違ったことを言おうが、わざわざ波風立てて怒らせたくないから「そうだよねえ。君の言う通りだよね」ってスルーするのがヘタレ界の鉄則なのだ。

だから腕自慢の不良たちは自分の間違いに気づくことが少ないと僕は勝手に結論づけている。正直、佐山サトルが「暴走族を撃ち殺せ！」って言っても僕は反論できないもん。殴られるリスクがあるぐらいなら、いちいち目くじらなんか立てたくない。しかし、もしも同じことをＭｒ.オクレが言ったら１時間以上バッシングするだろう。
<strong>何はともあれＤ先生もそういう理屈だと思う。子供の頃から喧嘩が強くて怖い人だったのだろう。だから誰にも間違いを指摘されることなく大人になったのだ。（多分）</strong>

＜山田隆道の近況＞
◇11月12日より雑誌「ベースボールタイムズ」にて山田隆道著作の連載小説『赤ラークとダルマのウィスキー』がスタートしました。野球をテーマにした小説で、題字をプロ野球ニュースのキャスターとして著名な佐々木信也さんに書いていただきました。隔週水曜日発売です。宜しくお願いします。

◇12月10日に山田隆道著作の「芸能界超ウルトラおバカ名鑑」という単行本がぶんか社さんより発売されます。芸能人のおバカ伝説を愛情たっぷりにいじり倒し、尚且つおバカにまつわるエッセイが数本収められています。宜しくお願いします。

◇詳しくはオフィシャルブログで！
<a href="http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/">http://blog.livedoor.jp/aoi_yamataka/</a>


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<font color="#ff0000">次回更新は、11月21日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/11/24.php</link>
         <guid>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/11/24.php</guid>
        
        
         <pubDate>Fri, 14 Nov 2008 18:43:09 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第23回「格闘技と体臭」</title>
         <description><![CDATA[　 基本的に僕は痛いのが苦手だ。従って格闘家の気持ちがまったくわからない。
 　「高山VSドン・フライ」なんて僕に言わせれば<strong>「痛そう」</strong>以外の何者でもなく、一体どんな性癖をしてるんだって感じである。もしかしてそっち系のマニアなんだろうか。殴られるほどに快感を覚えていくファイティングハイみたいな領域があるのだろうか。
　 さらに2005年大晦日の『Dynamite!!』で曙と総合ルールで対戦したボビー・オロゴンが試合後のインタビューで「寝技になったときの<strong>曙の体臭</strong>がすげえの！　超くせえから失神しそうになっちまったよ！」と語っていたのを思い出した。
 　そうか、格闘技って痛みに加え臭いもあるのか！
　 考えてみれば確かにそうだ。人間本来の獣臭と運動時の汗臭さ、ベテラン選手の場合は加齢臭もある。しかも裸で全身密着するし、息切れで「ハアハア」したら口臭もすごいだろう。寝技なんか脇や股間といった最も臭いのペーハーが高い部分に鼻が密着することもあるだろうし、両脇に特殊な爆弾をお持ちの方がいらっしゃったら生き地獄になることは間違いない。うへぇ、相当臭そうだ。食事中の方がいたらすいません。
 　かくいう僕も学生時代はバスケットボール部だったのだが、この体臭という奴にかなり苦労した覚えがある。
　 そもそも中高生にとって運動部と不潔は密接な関係にある。どこも部室はめちゃくちゃ汚いと相場が決まっているし、シューズはもちろん練習着などもそんなに頻繁に洗濯しないところが健全な青少年たるゆえんである。運動部は不潔でしかるべきなのだ。
 　だからして運動部と体臭の激しさもまた密接な関係になってくる。不衛生に加え、青少年特有の生命活動による肉体臭。さらに部員の中に一人ぐらいは生まれつき異臭のポテンシャルが高い殿方（主に脇）がいるものであり、そんな天性の異臭王子の出現によって<strong>「運動部＋不潔＝異臭」</strong>という永久不変の定理原則は証明されることになっている。
　 我がバスケ部にも王子はいた。両脇から強烈な臭い球を乱射する<strong>Ｆ先輩</strong>である。
 　Ｆ先輩は身長183cmでなかなかのイケメン。性格も優しく頼りがいもあったのだが、いかんせん体臭だけで指名手配されるんじゃないかと思うほど脇が臭かったのだ。
　 バスケのゴール下の攻防はまさに格闘技である。ポジション取りをはじめ激しい肉体接触が当たり前であり、当然Ｆ先輩もプレー中はとってもバイオレンス！
 　しかし、我がバスケ部ではＦ先輩がゴール下に突っ込んでくると、まるでモーゼの十戒のように敵が道を開けるという暗黙のルールがあった。近寄ると臭かったからだ。
こうしてＦ先輩は異臭爆弾を武器にゴール下の点取り屋となり、ディフェンス時もゴール下に立っているだけで敵があまり攻撃できないというバスケ本来の競技性とはまったく異質の方向でプレーヤーとしての成長を遂げていった。
　 きっと敵校の監督などはミーティング時に相当手を焼いたことだろう。
 　<strong>「お前ら、なぜ奴を避ける!?　たった一人に点を取られまくって恥ずかしくないのか!?」</strong>
　 <strong>「しかし監督、奴はあまりに破壊力のある武器を持ってまして……」
 　「なに、臭い!?　ふむふむ……困ったな、これじゃ試合にならないじゃないか！」</strong>
　 わっはっは、参ったか！　Ｆ先輩はすげえだろ！　これだけでレギュラーなんだぞ！
 　えっ、不謹慎って？　どうも失礼しました。
　 しかし、体臭がアスリートのパフォーマンスに少なからず影響を与えることは間違いない。「ボビーVS曙」がそうであったように格闘技でも異臭は効果的なのだ。（多分）
従って選手は試合が決まったら、その日から<strong>「風呂に入らない」</strong>という逆衛生管理を徹底してみたらどうか。１ヶ月前に試合が決まったとしたら、１ヶ月間練習で汗をかきまくるにも関わらず一切風呂に入らない、エイトフォーもしない。濡れタオルで汚れを拭くのも御法度にしてみるわけだ。……うげげ、想像しただけでかなり強烈だ。
 　きっと対戦相手に与える影響は計り知れないだろう。
なにしろ生命体から自ずと発せられる１ヶ月分の老廃物に加え、塵や埃、細菌など外部から吸収された様々な汚物がまるまるすっぽり格闘家の肉体を包むのである。そりゃ、もう皮膚の表面なんて<strong>「ミックスド汚物」</strong>がペースト状になっているはずだ。
　 魔王なんか目じゃないっすよ、あんた。ルールを侵すことなく正々堂々とヌルヌルしちゃうんだから間接なんか取れるわきゃないじゃないっすか。（あくまでも冗談です）
さらに異臭もハンパじゃない。歓楽街のゴミ捨て場以上のスメルがリングのみならず会場中に充満する。１年間食べないまま放置した弁当箱を１万人の観客が一斉に開けちゃったかのような地獄絵図である。
 　もちろん口臭もすごいことになっているため、対戦相手は自ずと接近戦を裂ける。組技なんかもってのほかだ。組んだ瞬間、対戦相手は漏れなく狂気の世界にいざなわれ、気づいたらアッパラパーになってしまうわけだ。（冗談です、冗談）
　 そして異臭作戦がエスカレートしていくと、中には「闘わずして勝つ」という宮本武蔵みたいな領域を極めた格闘家まで現れる。敵前逃亡と不戦勝の続出し、ついには公式ルールに<strong>「お風呂に入りなさい！」</strong>という子供みたいな条文が追加されるのだ。
 　いやあ、恐ろしい。選手や関係者にボコボコにされそうだ。（ごめんなさい！）
　 とはいえ、近年の国民皆清潔化が日本人を弱体化させたという道理はあるわけだ。
 　男子がやたらと清潔にこだわるようになり、朝シャンに始まり、アブラ取り紙や制汗剤などを当たり前のように使う時代になって、どんどん日本男児は弱体化していった。
もしかすると昔の日本男児がたくましかったのは不潔だったからではないか。野生動物が強いのは不潔だからではないか。不潔は強さの源なのかもしれませぬ。
　 所英男がいまいち伸び悩んでいるのは<strong>「風呂なしアパート」</strong>からマンションに引っ越したからなのだ。（多分）


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<font color="#ff0000">次回更新は、11月14日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/11/23.php</link>
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         <pubDate>Fri, 07 Nov 2008 17:52:22 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>第22回「格闘技とＰＫ戦」</title>
         <description><![CDATA[　 スポーツ観戦は全般的に好きなのだが、どうもサッカーだけはいまだに馴染めない。
 　<strong>『キャプテン翼』</strong>が大流行した時代に少年期を過ごしているため、子供の頃はそれなりにサッカーで遊んだりはしていたのだが、Ｊリーグが開幕してテレビでサッカーを当たり前のように観戦できる時代になると、途端にサッカー観戦に興味が沸かなくなったのだ。
　 最大の理由は『キャプテン翼』にあると思う。僕が子供の頃は野球や相撲、プロレスと違い、一流のサッカー選手のプレイをテレビで観る機会がなかった。だから、当時の僕にとってサッカーのイメージは『キャプテン翼』でしかなく、現実と虚構の区別もろくについていないガキだったこともあり、サッカーのオーバーヘッドキック<strong>はめちゃくちゃ大空高く飛ぶもの</strong>だと思っていたし、ゴールキーパーは横っ飛びでボールをキャッチするものだと思い込んでいた。大空翼や日向小次郎、若林源三らのド派手なプレイこそが本物のサッカーだと完全に刷り込まれてしまっていたのだ。
 　しかし、Ｊリーグで初めて観た本物のサッカーはどうだ。オーバーヘッドキックなんて実際<strong>はめちゃくちゃ高度が低いし</strong>、滞空時間も短いじゃないですか、あなた。ゴールキーパーもほとんどパンチングとかだし、そもそも普通のシュートだってゴール前でもつれにもつれてチョコンと蹴ったやつが入っちゃったっていうのがほとんどじゃん。シュートってペナルティエリアの外から豪快に放つもんじゃなかったの！？　イメージより劣るっていうか、意外に拍子抜けだなあ！（サッカーフリークの皆様、ほんとごめんなさい！）
　 実際は野球やプロレスだって、漫画に比べれば現実の方が遥かにスケールが小さくなっているのだが、そこは物心ついた頃から普通にテレビで観戦できたスポーツのため最初から誇大なイメージを抱くこともなく、サッカーのような落胆はなかった。高橋陽一の最大の功績にして唯一の失敗は、日本にサッカーが定着する前にサッカー漫画をブレイクさせたことだ。『キャプテン翼』がなければ僕はサッカーへのハードルを勝手にあげることもなかっただろうし、Ｊリーグにはまっていったかもしれないのだ。

　 しかし、そんなサッカーで唯一好きなシーンがある。それは<strong>ＰＫ戦</strong>だ。
 　考えてみればこれってサッカーならではのめちゃくちゃ<strong>画期的なシステム</strong>なんじゃないか。だって前後半合わせて90分に加え、延長をも戦い抜いた両チームがドローに終わったからといってＰＫという<strong>「まったく別のルール」</strong>で勝敗を決めるんだよ？　今までの流れは一切無視である。<strong>「はい、こっからは別の競技ですよ～。ちゃんと勝敗は決めなきゃダメですからねえ～」</strong>ってな感じで、かなり強引な賽を投げられている気がするのだ。
　 ただ、だからこそドラマが生まれるというのもある。強引で不条理なシステムだからこそ、ＰＫは時に切なく時に残酷で、観る者の心を打つのだろう。

 　では、ドローの場合は判定決着というシステムが当たり前になっている格闘技にもＰＫ戦の要素を持ち込んだらどうなるのか？　例えばいまだ記憶に新しいＫ１ＭＡＸでの魔娑斗ＶＳ佐藤嘉洋戦。僅差の判定が様々な物議を醸したが、あれが判定ではなく<strong>パンチングマシーン対決</strong>だったらちょっと面白いことになっていたはずだ。
　 <strong>「おーっと、両者フルラウンド戦い抜いて決着つかず！勝負はパンチングマシーン対決に移ります。佐藤、魔娑斗の順番で５本勝負だああああ！！」</strong>
 　そして、リング中央に速やかにゲーセンでお馴染みのパンチングマシーンが運び込まれる。なお、このマシーンはセガやタイトーなど各メーカーとの熾烈な営業合戦を勝ち抜いたコナミによる提供である。（もちろん広告料も主催者がいただく）
 　<strong>「まずは佐藤から！おーっと200キロを超えたあ！これはなかなかの記録です！！」</strong>
　 佐藤は勝ち誇った笑みを浮かべ、魔娑斗を挑発する。興奮した魔娑斗は見るからに力みまくった様子で、高らかに300キロ超えを宣言する。
 　<strong>「続いては魔娑斗のパンチです！さあ、思いっきりいったああ！！おーっと……えっ、80キロ！？女子大生並みの記録だああ！！意外に魔娑斗はパンチングマシーンのコツがつかめていません！！矢沢心のほうが記録出すんじゃないでしょうか！？」</strong>
　 こうして厳正なるパンチングマシーン対決の結果、ストレートで佐藤嘉洋が勝利し、見事決勝に駒を進める。疑惑が起きる隙など一切なく、めでたし、めでたしだ。
 　……うん、間違いなく日本武道館で大暴動が勃発し、関係者の一人ぐらいは東京湾に浮かんじゃうな。やっぱ無理があったか。（当たり前！）
　 でも、冗談と妄想ばっか書いてるエッセイってことに免じて、不謹慎を承知の上でちょびっと想像だけしてみてください。<strong>リングでパンチングマシーン対決をするシュルトとバンナ</strong>。練習の後、<strong>パンチングマシーン対決に備えてゲーセンに繰り出す武蔵</strong>。<strong>100円玉を握り締めながら子供たちに交じって順番待ちをしている小比類巻</strong>。
 　……かなり見ものである。


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<font color="#ff0000">次回更新は、11月7日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/10/22.php</link>
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         <pubDate>Fri, 31 Oct 2008 15:44:28 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第21回「格闘家がモテる理由」</title>
         <description><![CDATA[　 格闘家は<strong>女にモテる</strong>はずだ。理由は簡単。他の動物を見渡してみてもメスは強いオスに本能的に惹かれる傾向にあるし、単純に闘う男ってカッコいいからだ。
 　しかも、それでいて格闘家にはキャバクラで女の子の注目を独り占めできる強烈なアピールポイントがある。それは耳にできた<strong>餃子みたいなタコ</strong>である。
　 格闘家の耳を見ていると、みんな揃いも揃って耳に巨大なタコができている。あれは耳の毛細血管が練習や試合の衝撃で切れてしまい、たまった血が固まってしまったことからできるタコらしいのだが、僕はあの腫れあがった耳を見ていると何となく「あんな耳になるほど過酷な競技なんだ。すげえなあ」という感心してしまう。特に石田光洋選手の耳なんか大変なことになっている。<strong>「あなた、それ聞こえるんですか？」</strong>って思うぐらい耳全体がサザエの下の方みたいになっているのだ。
 　<strong>「ちょっとお兄さん、その耳どうしたの～？すごくなぁい？」</strong>
　 溝ノ口のキャバクラでユリ（便宜上名づけた）が客の耳を見て甲高い声をあげる。
 　<strong>「自分、格闘技やってるから、練習とか試合でこうなっちゃうんだよ」</strong>
　 客はさりげなく自分が格闘家であることを告白し、ユリの関心を一気に誘う。
 　<strong>「嘘、マジで！格闘技！？チョーすごい！！」</strong>
　 <strong>「まあ、耳がこんなになっちゃうぐらいだから、体への代償は大きいけどね」</strong>
 　<strong>「そうなんだあ。格闘家さんって大変なんだね」</strong>
　 <strong>「それでも自分の好きなことやれてるんだから幸せだよ」</strong>
 　<strong>「すごぉぉい！ユリ、そういう生き方マジあついって思うよ！」</strong>
　 というわけで、この後ものの数分で格闘家は<strong>「今度の試合、観に来てよ」</strong>とユリを誘うことに成功する。格闘家の耳ダコはわけわかんない格闘技素人のお姉ちゃんがいとも簡単にＳＲＳチケットを手に入れることができる、末恐ろしいボディパーツなのだ。格闘技会場にキャバ嬢風の女が多数出没する理由はこういうところにあると思う。

 　さらに格闘家には<strong>拳ダコ</strong>というもう一つの武器もある。打撃の練習によって拳が鉄板みたいに硬くなるあれだ。僕みたいな文科系人間から見ればあれは相当カッコいい。いかにも「自分、喧嘩強いっす」って感じがする。
　 僕も中学生の頃、チンコの毛が生え始めたのと同時に突然、拳の強化に勤しんだことがある。少年にとって陰毛の芽生えと強さへの憧れは密接な関係にある。当時の僕は拳にタコを作れば喧嘩が強くなるはずだと信じ、家の壁に素手でパンチを百発打ち込むという苦行を三日間繰り返し、見事に三日目でやめた。痛かったからだ。

 　そんなことはどうでもいいのだが、とにかく格闘家には耳ダコや拳ダコなど女の子が思わず<strong>「すごぉい！」</strong>と黄色い声をあげてしまう職業病的ボディパーツがある。それでいて怪我や生傷も多く、これまた女の子にとってはかなりのポイントアップだ。
　 そもそも日本人はスポーツ選手がより大きな怪我や傷を抱えているほうが感情移入できる傾向にある。<strong>「怪我を克服」</strong>とか<strong>「怪我との闘い」</strong>なんてドラマがあればあるほど僕らはその選手を尊敬の眼差しで見てしまうし、学生時代も運動部の奴が<strong>「膝を痛めた」</strong>とか<strong>「肩を故障した」</strong>などと怪我話をしているのを聞くたびに、なぜか「かっこいい」と思ったものだ。骨折して三角巾なんかしてたら最高だし、野球部のエースが肘の遊離軟骨を除去する手術を受けたなんて聞いたら、そいつはたちまちヒーローになる。
 　<strong>「ゆ、遊離軟骨、大丈夫なん？」</strong>
　 <strong>「肘にメスを入れるのは怖かったけど、でも今やらないと前に進めないから」</strong>
　<strong> 「かっこいい！！」</strong>
 　遊離軟骨。それがどんな骨なのか皆目見当もつかないが、何ともカッコいい響きだ。

　 しかし、そういった「職業病的な体への代償」は我々のような執筆業者になってくると途端に女の子に情けない印象を与えてしまう。
 　腰痛に肩凝り、眼精疲労だからだ。
　<strong> 「お客さん、なんか目が充血してない？」</strong>
 　溝ノ口のキャバクラでユリは僕を見るなり、そう尋ねてきた。
　<strong> 「ちょっと徹夜仕事が重なって、体がボロボロなんだよ」</strong>
　 <strong>「へえ、大変だね。他はどこが悪いの？」</strong>
 　<strong>「腰が痛いのと肩が凝ってるのと、あと長時間座り続けてるからケツが痛いんだよ」</strong>
　 その後、僕は四日ぐらい着ているシャツがヤニ臭いことをユリに指摘され、いたたまれなくなって店を後にした。
 　次に向かったのは、<strong>ホステスが皆優しいフィリピンパブ</strong>だった。



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<font color="#ff0000">次回更新は、10月31日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/10/post_1.php</link>
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         <pubDate>Fri, 24 Oct 2008 18:42:06 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第20回「ラジオごっこ物語（３）」</title>
         <description><![CDATA[ 　　僕は幼少の頃から、口から出ませを得意とする<strong>厄介なガキ</strong>だった。一旦ノリで嘘をついてしまったら、その後いくらばれそうになっても撤回せず、嘘の上塗りをしていく。
　 小学校１年の時、まだ自我も目覚めていない同級生たちの前でつい<strong>「俺、サンタ見たことあんねん」</strong>と嘘をついてしまい、現実を知った段になって大慌てしたことがある。それでも当時の僕は「サンタ見たんやって？」とニヤリ顔で聞いてくる小童どもに<strong>「まだ世界政府も秘密にしてるけど、本当はいんねんて」</strong>と嘘貫徹。今考えれば世界政府って時点で意味わかんないのだが、子供なりに必死で考えた嘘の上塗りだったのだろう。
 　<strong>「なんで世界政府の秘密を知ってんねん！？」「父ちゃんが世界政府の仕事してて、そこから秘密の情報を教えてもらってん」「お前の父ちゃん、ただの建築屋やないか！」「せ、世界政府の建物をつくってんねん……」「なんで、そんな奴が大阪におんねん！」「せ、世界中に部下がいんねん。そいつらに任せてるって」「じゃあ、聞くけど世界政府の建物ってどこにあんねん！？」「……ハ、ハワイや！！！」</strong>
　 バカとは楽しい生き物である。当時、外国といえばハワイしか知らなかったのだ。
 　それ以降、大阪府吹田市立千里新田小学校のオバカ男子の間では<strong>「ハワイに大阪のオッサンが建造した世界政府がある」</strong>というスケールのでかい都市伝説が広まり、高学年になったときの僕のあだ名は「世界政府」になったのだ。

　 そんな僕も高校生になってすっかり大人になった……わけはなかった。
 　それどころか口八丁にますます磨きがかかり、<strong>「口から生まれてきた」</strong>を通り越して<strong>「口でモノを考える」「口に僕がついている」</strong>といった手に負えない青少年に育った。
　 だから嘘のラジオ番組で嘘のプロレスラーになりきり、嘘の電話相談コーナーで嘘のリスナーに嘘の電話をかけ、嘘の悩みを吐露することなど容易だった。一旦、「低迷中のロートル」という設定をかましたら、後は以下のようにどんどん拡大していくのみだ。
 　アントニオ猪木に憧れ、16歳でプロレス団体に入門したパチョレック。次第に頭角を現し、団体のエースにまでのぼりつめた。バブルに溺れ、贅沢をしたこともあった。美人ではないが愛嬌のある嫁ももらった。しかし、いつからか怪我とスランプに苦しむようになり、気づけば人気も低迷。その後、何度かの「挫折→復活」を繰り返し、不撓不屈のマット人生を送ってきたものの、ここ最近の不振はさすがに絶望の底に叩き落された。なぜなら新しくエースの座に着いた男前の若手レスラーは国会議員の息子だったのだ。
　 ……うん、絶対あるな、これ。今までこんなレスラー、一人はいたはずだ。

 　<strong>「お母さん、俺はどうすればいいんでしょうか？」</strong>
　 パチョレックは涙まじりに訴えた。受話器の向こうは見ず知らずのおばちゃんである。
 　<strong>「そんなもん頑張るしかないやろ。大変やと思うけど頑張りなさい！」</strong>
　 おばちゃんは意外にオーソドックスな根性論で切り返してきた。
 　<strong>「いや、もちろん頑張ってますよ！練習だって毎日死ぬほどやってるし！けど、世の中には努力したってどうしようもないことだってあるじゃないですか！？」</strong>
　 <strong>「それでも頑張って！！」</strong>　
　 その瞬間、パチョレックは不条理にも少しイラッとした。
 　当時、何かの映画やドラマの影響だと思うが、「頑張ってる人に気安く頑張れって言うのは失礼なことだ」みたいな安っぽい風潮が若者の間で蔓延しており、「頑張れ」という言葉には少々無責任なイメージがあったのだ。（わかる、この感覚？）今思えばかなり幼稚な理屈だが、高校生ってそんなもの。青春の言葉は誰かの受け売りが９０％を占めるのだ。
 　<strong>「お母さん、頑張ってもダメな時、人間はどうすればいいんでしょうか？」</strong>
　 すると、奈良のおばちゃんは平然と答えた。
 　<strong>「じゃあ、もっと頑張れ！！！」</strong>
　 なるほど、その手があったかあ！　まさかの<strong>「根性論の上塗り」</strong>である。
 　こういうときは<strong>「もっと頑張れ」</strong>でいいんだ。でも、考えたらそうだよね。「とっくに頑張ってる」なんて理屈は言い訳でしかないし、それがどの程度かを測る基準なんてないもん。だから「もっと」でいいんだ。「もっと」って凄い言葉だな……。

　 以後、この<strong>「もっともっと」</strong>の精神は意外に僕のバイブルになった。いつどんなときも現状に満足することなく「もっともっと」と上を見る。その積み重ねが必ず自分を向上させてくれる。簡単な言葉だが意外に奥が深いと思う。
 　ちなみにこの後、僕らはおばちゃんには事の真相をすべて打ち明けた。怒られると思ったけど、意外におばちゃんは大爆笑。<strong>「兄ちゃんら、アホな遊びしてんなあ！」</strong>と許してくれただけでなく、録音したテープを欲しいと言われたので直ちに郵送しましたとさ。


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<font color="#ff0000">次回更新は、10月24日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/10/203.php</link>
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         <pubDate>Fri, 17 Oct 2008 16:17:15 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第19回「ラジオごっこ物語（２）」</title>
         <description><![CDATA[ 　　ラジオ番組の<strong>「リスナー参加型コーナー」</strong>といえば、定番は<strong>「電話相談」</strong>と<strong>「電話クイズ」</strong>である。リスナーからの悩み相談にパーソナリティが電話で答えたり、パーソナリティが電話越しに出題するクイズをリスナーに答えてもらったり、ラジオ好きの方なら一度は聴いたことがある企画だろう。

　 僕らは秒殺で<strong>「電話相談」</strong>を採用した。しかし、普通にリスナーからの相談に答えるには少々無理がある。だって、リスナーなんて最初から一人もいないんだもん。
そこで悩んだ結果、僕らは発想を逆転させた。つまり、僕らからいきなり見ず知らずのリスナーに電話をかけ、その場で僕らの悩みを聞いてもらうという少々強引な企画に辿りついたのだ。名づけて<strong>「地球のみんな、オラに知恵をくれ！」</strong>のコーナー。しかも、本来リスナーなんていないから、僕らが勝手に電話帳からランダムに一つの番号を選び、そこにいきなり電話をかけて、出た人と直接交渉するというわけだ。

 　いざ決行は平日の昼下がり。謎のプロレスラー「パチョレック大吉」に扮した僕が三人を代表して、ある番号に電話をかけた。
　 <strong>「突然お電話して申し訳ございません！ＫＢＣ京橋の『木村啓二のネバギブサタデー』という番組なんですが、只今お時間よろしいでしょうか？」</strong>
 　木村啓二と笑楽亭萬福は合いの手やフォロー、援護射撃に専念した。電話の後ろでＢＧＭを流し、詳細なリハーサルを何度もしたおかげで、かなりリアルな聴き心地になっていたと思う。なぜなら、電話に　 出た見ず知らずの方が一発で信用したからだ。
 　 <strong>「今、ラジオの生放送中で、リスナーの方に生電話をしてるんですよ」</strong>
　 <strong>「えっ、ラジオ？嘘！？ほんまに！？いやあ、ビックリやわああ！」</strong>
 　関西という土地柄なのか、電話に出た人はめちゃくちゃノリが良かった。しかも、昼間にかけているため、時間を持て余している専業主婦のオバちゃんのようだ。
　 <strong>「ＫＢＣ京橋は聴いたことありますか？チャンネルは１９８５なんですけど」</strong>
 　<strong>「すいません、聴いたことないんですよ。今、１９８５にあわせてみますね」</strong>
　 しかし、あわせたところで砂嵐しか聴こえない。それでも、番号を選ぶ際にわざと京橋からは程遠い奈良の人を選んでいるため、次の台詞を言えば納得してもらえた。
 　<strong>「大阪の京橋界隈でしか聴けない番組なんですよ～」</strong>
　 <strong>「ああ、そうなんやあ。残念やわあ」</strong>
 　<strong>「僕はパチョレック大吉っていうプロレスラーなんですけど、奥さん知ってはります？」</strong>
　 <strong>「いや、プロレスはまったくわからんもんで……すいません」</strong>
 　<strong>「まあまあ、女性ですからしゃあないですよ。これでも京橋界隈の子供たちにそこそこキャーキャー言われてるんですけどねえ」</strong>
　 <strong>「じゃあ、これからチェックしますわあ」</strong>
 　こうやって僕は奈良のオバちゃんでは知りようもないこと、調べようもないことを口八丁でベラベラ捲くし立て、木村と萬福の絶妙な援護射撃もあり、これが本物のラジオ番組であると信用させていったのだ。

　 今思えばかなりタチの悪いイタズラ電話である。（ごめんなさい！）
 　けど、当時の僕らはそのまま調子に乗って、そのオバちゃんと大いに電話で盛り上がっていった。「電話相談」のコーナー趣旨もオバちゃんに理解してもらい、パチョレック大吉の悩みをオバちゃんに聞いてもらうことになった。ちなみにオバちゃんはその時点でかなりノリノリ。笑楽亭萬福のことを<strong>「ああ、知ってる知ってる！いつもテレビで観てますわあ！！」</strong>とありえない知ったかぶりをかましたほど。木村啓二にいたっては<strong>「女を泣かせるバラードを唄いなさい」</strong>というアドバイスまでしてくれた。
　 <strong>「実は最近、男前の若手プロレスラーに人気を取られて、試合の回数が減っていってるんですよ。プロレスラーとしての実力はまだまだ自信あるんですけど、これから僕はどうして行けばいいんでしょうか？」</strong>
 　パチョレック大吉はオバちゃんにその場で作った悩みを打ち明けた。すると、オバちゃんは<strong>「うんうん」</strong>と相槌を打ちながら、みのもんたばりに真剣に相談にのってくれた。

　 正直、そのアドバイスは当時の<strong>僕の心にやけに響くもの</strong>となった。言わば、人生を変えてくれた金言。きっかけはタチの悪いイタズラだったが、結果的に僕はこのオバちゃんから多大な影響を受けることになったのだ。

　 第三話に続く。


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<font color="#ff0000">次回更新は、10月17日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/10/192.php</link>
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         <pubDate>Fri, 10 Oct 2008 13:16:48 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第18回「ラジオごっこ物語（1）」</title>
         <description><![CDATA[　 ハッスルが10月3日からラジオ関西で<strong>『夜ナ夜ナハッスル』</strong>というレギュラー番組を開始する。毎週金曜日24時から関西圏を中心にハッスルの魅力を伝えていくとのこと。プロレスをテレビではなくラジオで発信するのは一見難しそうで、僕も最初はあまりピンと来なかったが、よくよく考えてみると<strong>「活字プロレス」</strong>という言葉があるように、実際の映像がないぶんラジオの方が妄想を掻き立てやすく、案外むいているのかもしれない。

 　 かくいう僕も高校時代はラジオに熱中した一人だ。当時、大阪ではＭＢＳの<strong>ヤングタウン</strong>という番組がめちゃくちゃ流行っていて、僕はいつも教室で親しい友人たちとラジオ談義に花を咲かせていた。
　 中でもＨくんとＯくんは僕と肩を並べるぐらいの大のラジオ好きだった。Ｈくんは片親で、母親と二人でマンション暮らしをしており、夜になると母がスナックに働きに出るため、一人暮らし同然になる。だから僕ら三人は土曜の夜になると、毎週のようにＨくんのマンションに泊り込み、夜通し馬鹿な遊びに夢中になっていた。

 　 そんな僕らが当時、最もはまっていた遊びが<strong>「ラジオごっこ」</strong>だった。
　 高校生にもなって<strong>「ごっこ」</strong>とは幼稚な気もするが、その内容はかなり本格的。僕が構成台本やリスナーからの葉書を書き、三人がパーソナリティを務める。オープニングのタイトルコールや各ジャンクションごとのジングル、ＳＥアタック、バックに流れるＢＧＭなどもギターやシンセを駆使して手作りし、三人で台本に沿ったフリートークを展開。もちろん架空のＣＭも作り、１時間番組を完璧に録音しては悦に浸っていたのだ。

 　 ただし、これだけなら普通の放送部とあまり変わらない。昼休みに流れる校内放送のラジオみたいなものだし、それはそれで可愛らしい青春の思い出だ。
　 けど、僕らは少しタチが悪かった。自己満足に浸るだけにとどまらず、自分たちのラジオ番組の完成度を確かめるため、それがいかにも本物の番組であるかのように事情を知らない人に聴かせたかったのだ。

 　 まず、僕らは校内放送などのように素のキャラでトークするのではなく、全員が架空の有名人になりきった。メインパーソナリティのＨくんが<strong>「木村啓二」</strong>という架空のシンガーソングライターを演じ、Ｏくんが<strong>「笑楽亭萬福」</strong>という謎の落語家、そして僕が<strong>「パチョレック大吉」</strong>という今思えば何が何だかよくわからないベテランのプロレスラーを演じた。確か阪神ファンのレスラーだから<strong>「パチョレック」</strong>をリングネームに採用し、得意技が<strong>「流し打ち」</strong>というベビーフェイスの設定だったと思う。
　 そして、番組を放送するのは<strong>「ＫＢＣ京橋」</strong>という大阪の京橋近辺でしか聴けない架空のラジオ局で、番組タイトルは<strong>「木村啓二のネバギブサタデー」</strong>。オリジナルＣＭも京橋近辺の定食屋や<strong>「京橋商店街新興組合」</strong>という謎の団体のインフォマーシャルだった。
　 <strong>「♪　ＫＢＣ～ＫＢＣ～１９８５～きょきょきょ京橋～！！」</strong>
 　 こんなキダ・タローっぽいジングル曲も作成したほどだ。

　  おまけに僕らは三人とも声色を変え、それぞれのキャラになりきってトークをしていたので、録音したテープだけを聴いたら誰もが本物のラジオと勘違いするほどの完成度。試しに母ちゃんが運転する車の中で、助手席に座る僕が内緒でラジオを録音したカセットテープをかけたら、母ちゃんは完全に本物の番組だと信じていたほどだ。
 　<strong>「この木村啓二って人、知ってる？」</strong>
　  母ちゃんがそんなことを聞くから、きまって僕は<strong>「知ってるに決まってるやん！今、京橋界隈の主婦に大人気やで。フォーク界のアイドルやって！」</strong>と騙し続けた。
 　 いつのまにか母ちゃんは<strong>「今日は木村啓二の番組やってへんのかなあ」</strong>と車の中で勝手にラジオのチャンネルを変えるようになった。もちろん、やってるわけがない。ちなみに僕が演じた「パチョレック大吉」も母ちゃんは本物のプロレスラーだと信じていた。
　 <strong>「このプロレスラー、あんたに声似てんなあ」</strong>
 　 そう呟く母ちゃんを見るたびに、当時の僕はニヤニヤしていたものだ。

 　 しかし、僕らはそれでもまだ飽き足らなかった。だんだんエスカレートしていき、この番組をどうしても見ず知らずのリスナーに届けたく、番組の中に<strong>「リスナー参加型コーナー」</strong>を設けるように企てたのだが……。

 　それはまた別の話だ。（ビリー・ワイルダー風）

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<font color="#ff0000">次回更新は、10月10日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/10/18.php</link>
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         <pubDate>Fri, 03 Oct 2008 13:19:49 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第17回「ルノアール会議」</title>
         <description><![CDATA[ 　 都内某駅近くにある喫茶室<strong>「ルノアール」</strong>は今やほとんど僕の仕事場になっている。
　 ご存知の方もいると思うが、ルノアールは電源が使い放題で僕のようにノートＰＣを使って仕事する人間にとっては非常に有難い喫茶店。おまけにコーヒー１杯で粘りまくっても店員さんはまったく嫌な顔をしないし、２時間ぐらい経過したら僕が何も言っていないのに勝手に温かいお茶をサービスで出してくれたりする。従って、執筆仕事や長時間の打ち合わせなどに向いており、なにげに一部に人気が高い喫茶店なのである。

 　そんなルノアールだから当然の如く、僕以外にも色々な人が利用している。
ネタ合わせをしている若手芸人や不思議な絵を描いているイラストレーター、キャバクラで働くかどうか悩んでいる２人組のグラビアアイドル、何やら物騒な商談をしているどう見てもカタギじゃない男たち、不穏な会話をしている<strong>『愛する二人別れる二人』</strong>みたいな夫婦、平凡なＯＬに化粧品を売りつけているセールスマン……。
　 先日なんか僕の隣で髭男爵が普通の服装で将来のことを話し合っていたし、ＡＫＢ４８の誰かがスタッフらしき人と打ち合わせしていた。僕はＡＫＢ４８の誰一人として顔がわからないのだが、会話から何度も「ＡＫＢ」が漏れ聞えてくるので多分メンバーの一人なのだろう。めちゃくちゃ可愛かったことだけは確かだ。

 　とにかくルノアールに頻繁に居座っていると、普段は中々会えないような一風変わった人たちの一風変わった会話によく出会える。極端に言えば<strong>非日常的なリアル人間ドラマ</strong>を日常の中で楽しむことができるのだ。

　 そんなルノアール劇場で、こないだ僕の隣に座ったのは２人組の<strong>プロレスラー</strong>だ。
　 や、正直、顔を見ても知らない人たちだったから、あくまでも会話の内容と体格から勝手に察してプロレスラーだと断定したに過ぎないが、新木場１ｓｔＲＩＮＧやバトルスフィア東京など何ともコアなプロレス会場の名前がバンバン飛び交っていたため、ほぼ間違いないだろう。しかも、多分、インディー系だと思う。

 　彼らはずっと悩んでいた。でかい体に似合わず、オレンジジュースとグレープフルーツジュースを小さなストローでチューチュー飲みながら、延々３時間以上も<strong>「今後のプロレスラーとしてのキャラクター」</strong>について熱い議論を交わしていた。どうやらオレンジジュースは<strong>「ヒールのマスクマン」</strong>というキャラで頑張っているようなのだが、グレープフルーツジュースはいまだにしっくりくるキャラが見つかっていないみたいなのだ。
　 しかし、彼らの団体には<strong>ヒール</strong>も<strong>ベビー</strong>も<strong>オカマ</strong>も<strong>マスク</strong>も<strong>デブ</strong>も<strong>ハゲ</strong>も既に存在しており、新たに入り込める隙間がない。グレープフルーツは完全に途方に暮れていた。

<strong>「思い切ってめちゃくちゃダイエットしてガリガリの弱いキャラってどうっすか？」</strong>

<strong>「レフェリーをそういうキャラにしてるからかぶっちゃうよ」</strong>

 　と、まあ、こんな感じ。グレープフルーツが色々とアイデアを出すのだが、オレンジがことごとく却下していき、グレープフルーツをますます追い込んでいるのだ。
　 すると、長い沈黙の後、オレンジが助け舟を出した。

<strong>「強いプロレスラーでいいんじゃね？」</strong>

<strong>「あ……」</strong>

<strong>「考えたら、うちにはそういうのいなくね？」</strong>

<strong>「そう言えば、そうっすね！」</strong>

 　グレープフルーツはオレンジの発案に乗った。そして、スッキリしたような表情で再び会話が弾みだした。どうやらグレープフルーツの霧がかった視界は<strong>「強いプロレスラーを目指す」</strong>という新たなキャラによって晴れ渡ったようだ。

　 けど、<strong>「強いプロレスラー」</strong>って当たり前のことだよね？　
ってか、散々、新たなキャラを考えた挙句、辿りついたのが「強いキャラ」って、それって完全に発想が一周してるよね？

 　ダンス甲子園やお笑い甲子園、Ｋ１甲子園などに続く新しい企画を考えた結果、考えに考えすぎて、思わず<strong>「野球甲子園」</strong>って言っちゃったのと一緒である。そう言えば、知り合いの板前さんが秋刀魚を使った新しい創作料理を考えて、最終的に<strong>「生で食べる！」</strong>という普通の刺身に辿りついていたなあ……。
　 何事も考えすぎは良くないのだ。


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<font color="#ff0000">次回更新は、10月3日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/09/17.php</link>
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         <pubDate>Fri, 26 Sep 2008 09:46:42 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第16回「意外な人気選手」</title>
         <description><![CDATA[ 　家の近所に週に四回ぐらいは通っている馴染みの飲み屋がある。夜中に一人でふらっと訪れてはビール数杯と少々の焼酎をいただき、店主と与太話をしてから就寝するというのがお決まりのパターン。常連客は皆、近所のおっさん連中ばかり。女っ気などまったくなく、僕も自宅感覚でくつろぎまくっているわけだ。

 　しかし、先日、夜中の２時ぐらいにその店に顔を出したら、なぜかその日に限っていつものカウンターに<strong>若い女の子</strong>が４人も座っているではないか。ちなみにカウンターは全部で６席ほどしかなく、真ん中を４席も占領されたら僕が座るところは一番端の息苦しいところしかなくなってしまう。仕方なく僕は「すいません」と言いながら女の子たちの後ろを通り、女の香りにドキドキしながら晩酌することになったのだ。

　 普通、男だったらこういう状況って結構楽しいはずである。もしかしたら、新たな出会いがあるかもしれない。馴染みの飲み屋で偶然芽生えた恋って何だか素敵じゃないか。
 　しかし、彼女たちを見れば見るほど、僕からそんな気持ちが失せていった。
　 なぜなら、その女の子たちはみんなビックリするぐらいの<strong>超ギャル</strong>。４人が４人とも揃いも揃って松崎しげる以上に肌の色が黒く、髪の毛なんか金髪に白髪、ピンクのエクステに青緑のメッシュ、メイクはもちろんパンダ風という３０代の僕にとってはかなりの異星人。正直、<strong>「なんで君たちがこんなオッサンだらけの飲み屋にいるんだ！？」</strong>って不思議に思うぐらいの女の子ばかりだったのだ。
 　しかも、みんな声が異様にでかいし、リアクションも滅茶苦茶オーバー。大声で手を叩きながら笑うし、ことあるごとにカウンターをどんどん叩く。揚げ出し豆腐を見て、<strong>「超ウケる～！！」</strong>と笑っていたが、揚げ出し豆腐のなにが面白かったのだろう。あと、気になったのが、お箸の持ち方と御飯の食べ方。みんな見事にバッテンになってて、肘をつきながら皿からかきこむように飯を食うのだ。
僕は「最近のギャルってこんなことになってるんだあ」と半ば感心しながら、ずっとギャルたちの言動を観察した。すると、驚いたことに途中からギャルたちの会話が格闘技談義になったのだ。

　 まずは金髪が先陣を切った。

金　髪<strong>「青木真也やばくね？」</strong>

白　髪<strong>「超マジやばいっしょ」</strong>

ピンク<strong>「永田さん、癒しじゃね？」</strong>

青　緑<strong>「マジうける！」</strong>

　 まあ、こんな感じだから何を言っているのかはよくわからないのだが、とにかく<strong>青木真也</strong>とか<strong>永田克彦</strong>とか若いギャルの口からは非常に珍しい格闘家の名前がぽんぽん出てくるというわけ。けど、ここまではまだいい。多分、彼女たちの間でＤＲＥＡＭが流行っていると考えればわからなくもない。
 　しかし、金髪が言い放った次の台詞には僕も度肝を抜かれてしまった。

金　髪<strong>「でも、これからはやっぱイマナーだよね！」</strong>

 　え……？　<strong>イマナー？</strong>
　 今、確か<strong>「イマナー」</strong>って言ったよね？　イマナーってあれですか？　今成正和のことっすか？　足関十段のことっすか？
　すると白髪とピンク、青緑も金髪に賛同した。

白　髪<strong>「わかるわかる！　イマナーってかわいいよね！！」</strong>

ピンク<strong>「あの坊主頭、触ってみたくない？」</strong>

青　緑<strong>「笑うと犬みたいだしさあ！」</strong>

 　うっそーん！！　今成選手ってギャルに人気あんの！？
　 失礼かもしれないけど、とてもそんな感じのキャラには見えないけどおおおお！！
 　どっちかって言うと、<strong>マニアックなおっさん</strong>に人気ある選手だと思ってた！！

　 ってなわけで、その後もギャルたちはイマナー談義に花を咲かせ、明け方頃には今後の今成選手の活躍に期待するような次の結論で宴をしめた。

一同<strong>「イマナー、超マジＫＩＤとあついよね」</strong>

 　……まあ、なんだかよくわかんないけど、そういうことらしい（笑）
　 とにかく僕も今成選手を応援します！


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<font color="#ff0000">次回更新は、9月26日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/09/16.php</link>
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         <pubDate>Fri, 19 Sep 2008 09:57:22 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第15回「藪下めぐみの骨」</title>
         <description><![CDATA[ 　 <strong>藪下めぐみ</strong>選手とは公私共に仲が良い。
　 藪下選手といえば柔道一家で育ち、柔道の名門・ミキハウスに進んだ柔道エリート。福岡国際でも３位に入賞し、あの<strong>谷亮子</strong>らとともに女子柔道の全日本代表にも選ばれた<strong>世界的柔道家</strong>である。その後、プロレスラーに転向し、総合格闘技にも進出。日本の女子総合の草分け的存在として2000年のReMix準優勝や初代SMACKGIRL無差別級王者など数々の栄冠も獲得し、36歳になった今もまだ現役を続けている。（いい加減、やめな！）

 　 藪下選手と知り合ったのは６年ぐらい前。当然、彼女の活躍はその前からよく知っていたので、初めてお会いしたときは少し緊張して堅苦しい喋り方をしたのを覚えている。
 　しかし、それが今じゃすっかり打ち解け、プライベートでも御飯を食べたり、僕の方が年下にもかかわらず、親しみを込めて<strong>藪ちゃん</strong>と呼べる仲にまでなった。藪ちゃんも事あるごとに相談の電話をくれたり、僕の仕事を手伝ってくれたり、何ともフレンドリーな関係。あの柔道全日本代表の藪下だと思うと、つくづく人の縁って不思議なもんである。

　 そんな藪ちゃんは僕にとって<strong>「格闘家ってすげえ！根本的に体の作りが違う！」</strong>と痛感させられた選手の一人だ。何がすごいって、このオバちゃんはとにかく<strong>怪我に強い</strong>。普段から痛いだの、痒いだの言ってるところを見たことがないし、少々の骨折ぐらいでは平気な顔して動き回っている。
 　中でも強烈に覚えているのは2004年12月に行われたWorldReMix。初代SMACKGIRL無差別級王者を決める1dayトーナメントに参戦した藪ちゃんは決勝でエリン・トーヒルの肘打ちを脊髄部分に食らい、反則勝ちで優勝。しかし、その後、病院に搬送された藪ちゃんは検査の結果、背骨の周囲の骨（正式名称は本人も覚えてないんだって）が何本か折れていたことが発覚し、しばらくの安静を強いられた。

 　そして、それから二週間後のことである。僕は藪ちゃんが当時所属していた道場に怪我の見舞いも兼ねて遊びに行ったのだが、そこでいつものように元気に動き回っている藪ちゃんを発見！　しかも、練習生を相手に普通にスパーしてる!!
　 えっ、この人、骨折したんじゃないの!?　ってか、詳しくないけど、背骨の周囲って結構やばそうな印象するよ？　まだ二週間しか経ってないし、普通だったら歩ける状態じゃない、ましてやスパーなんかできる状態じゃないと思うんだけど……。
 　 僕は当然の如く、藪ちゃんに聞いた。
　 <strong>「ねえねえ、骨折したんじゃないの？　もうくっついたの？」</strong>
　 すると、藪ちゃんはいつものヘラヘラした口調で元気に返事。
 　 <strong>「もうくっつかないんだって！」</strong>
　 <strong>「はあ!?　くっつかないって骨がってこと!?」</strong> 　
　 <strong>「そう、ずっと折れたままってこと。でも、動けるからいいかなって」</strong>
　 僕は言葉を失った。それをよそに藪ちゃんは再び元気に側転。しかも、プロレスの後ろ受身とかドロップキックみたいなハードなことまでやってる。一体なんなんだ、このオバちゃんは!?　骨ってそんなに緩い感じなのか!?
 　さらに聞いた情報によると、検査の時、試合で肘打ちを食らった箇所以外のところも何本か骨折していたみたいで、ドクターによると<strong>「随分前に別の試合で折れてるはず」</strong>とのこと。つまり、あのトーヒル戦、いや、あのトーナメント自体、藪ちゃんは数箇所骨折した状態で出場していたというわけ。まあ、本人は気づいてなかったらしいけど……。

　 さらに2006年8月にアメリカで行われた『RING OF COMBAT』でローラ・ディオーガスト戦では右腕をぽっきり骨折した藪ちゃん。帰国後、一週間ぐらいして藪ちゃんに会ったのだが、その時はさすがに痛々しい包帯を右腕に巻いており、僕も大いに心配した。
しかし、僕とのお喋りに花が咲き始めると、このオバちゃんは段々身振り手振りを加えだし、挙句の果てには完全に右腕を動かしまくる始末！
 　<strong>「み、右腕大丈夫なの？　折れてるんじゃないの？」</strong>
  不思議がる僕に藪ちゃんはいつもの子豚顔でこう言った。
 　<strong>「うん、折れてるよ。包帯ってうっとおしいねえ」</strong>
　 そして、そのまま今度は右腕でコーヒーを飲みだし、さらに右腕で携帯メールを打ち始めた藪ちゃん。その動きはいつもと同じく超機敏。とても骨折している人には見えず、しまいにゃあ包帯をした右腕でトイレのドアまで開けてる！

 　いやはや、<strong>すごいオバちゃん</strong>である。この人にとっての骨折は僕にとっての擦り傷みたいなものなのか。プロの格闘家ってすげえな。みんなこんな感じなのかな？

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<font color="#ff0000">次回更新は、9月19日（金）です！お楽しみに！！</font>]]></description>
         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/09/15.php</link>
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         <pubDate>Fri, 12 Sep 2008 09:39:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第14回「佐山サトルと珍料理」</title>
         <description><![CDATA[ 　 もう随分前になるが、あの<strong>佐山サトル</strong>さんと食事したことがある。仕事の打ち合わせを兼ねての食事で、佐山さんと僕、あと数人のスタッフさんがいたと思う。店は赤坂の無国籍料理だったかな？　実はあまり詳しく覚えていない。なぜなら、その時の僕は佐山さんに会うというだけで前日からかなり緊張しており、名刺交換する手も震えていたほど。子供の頃のヒーローというのは、幾つになっても記憶が色褪せないものなのだ。
　 従って、普段はお喋りの僕も佐山さんの前ではなかなかうまく話ができなかった。佐山さんはタイガーマスク時代の秘話や修斗の話、その他、何か難しい話を延々と語ってくれたが、僕は極度の緊張状態だったため、わけのわからない相槌を打っていたと思う。何度か<strong>「なるほど」</strong>って言うタイミングを間違えたほどだ。

 　 しかし、そんな中、一つだけ強烈に覚えていることがある。
　 それは出てくる料理がすべて、ものの見事に<strong>まずかった</strong>ことだ。

　 店内はとてもお洒落な雰囲気だったし、赤坂にニューオープンしたオリジナル無国籍料理という点を考えれば、そこそこ美味しくて当たり前って思うだろうが、実際は何だかよくわかんない奇天烈な味のオンパレード。鶏肉と野菜を謎のソースに絡めて甘辛く炒めたオリジナル料理や見たこともない不思議なキノコが大量に入った怪しいスープ、リゾットとチャーハンの中間みたいな微妙にベチャベチャした米みたいな米にたんまりとクセの強いチーズがかけられたミラクルライスなど、とにかくどれをとっても眉間に五本以上のシワが寄る、ある意味、<strong>秀逸な逆グルメ</strong>の数々だったのだ。
 　しかし、目の前にはあの佐山サトルである。この店を予約したのは僕だし、天下の佐山さんに失礼があってはならない。ましてや、佐山さんが<strong>「てめえ、まずいよ！」</strong>って怒りだしたら最悪じゃないか。せめて、それだけは避けなければ……。
 　ってなわけで、僕は嗚咽を堪えながら文句の一つも言わず、出された珍料理をすべて腹におさめていった。あんまり佐山さんに食べさせてはいけないと思ったのもあるが、少なくとも僕が美味しそうに食べていれば、佐山さんも<strong>「ああ、これは俺の口にあわないだけで、彼には美味しい料理なんだ。だから、ここを予約してくれたのか」</strong>と好意的に受け止めてくれるはずである。

　 一方の佐山さんといえばメシがまずいことに気づいていたかどうかはわからないが、びっくりするぐらい<strong>サラダ</strong>しか食べない。僕はかなり不安だったが、「どんどん食べてください」とは口が避けても言えず、ただ一人で何人分もの珍料理を食い尽くすのみ。他のスタッフさんも微妙な表情を浮かべながらサラダしか食べない。ちなみに、そのサラダは普通の生野菜にドレッシングがかかったシンプルなもので、「うまい」だの「まずい」だのジャッジできる領域じゃない。<strong>ただの草</strong>なんだもん。
 　結局、最後まで佐山さんとスタッフさんたちはサラダにしかまともに口をつけず、僕がほぼ一人で珍料理のフルコースをたいらげた。会話の内容はあまり覚えていないし、佐山さんに聞きたいことは腐るほどあったが、その半分も聞くことができなかった。完全に消化不良。なのに、胃の中だけはかなりの満腹感。せっかくの貴重な機会だというのに、店選びをミスったせいで台無しになってしまったわけだ。

 　けど、正直、普段から僕は食事に関して<strong>「うまい」</strong>だの<strong>「まずい」</strong>だの、何かと感想を口にしながら味わうのが好きじゃない。なんか、そういうのって下品な感じがするっていうか、メシに関してあれこれコメントすること自体が美しいとは思えないのだ。
　 だから、料理番組とかもあんまり好きじゃないし、テレビでタレントさんが<strong>「あの料理はどうこう」</strong>とか<strong>「食事は人生を豊かにする」</strong>とか<strong>「食の宝石箱や！」</strong>とか、そういうグルメコメントを発しているのを見ると、気持ち悪くなる。勿論、心の中で色んな感想を持ってしまうのは当然だけど、それを口に出すのは何だかなあって感じ。メシはどんなものでも黙って残さず食べるっていうのが美意識としては最も高い気がするのだ。
　 まあ、何はともあれ、あの時ばかりは僕がそういう偏屈な考えの持ち主で良かったなあって思う。もしかすると天下の佐山サトルも僕と同じことを思っていて、だから珍料理に文句を言わなかったのかな？　
だとすると、ちょっと嬉しい。「痛い、痒い」を口にしないプロレスラー魂みたいなものを感じる。もっとも佐山さんはサラダしか食べなかったけど。


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<font color="#ff0000">次回更新は、9月12日（金）です！お楽しみに！！</font>
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         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/09/14.php</link>
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         <pubDate>Fri, 05 Sep 2008 09:53:31 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>第13回「謎のギャル軍団」</title>
         <description><![CDATA[ 　もうすぐ8月も終わりである。30を越えると、年々月日の流れが速く感じるようになるもんだが、今年は特にひどい。7、8月と局地的に忙しかったせいか、ほとんど仕事漬けのままクーラーがんがんの室内でひと夏を過ごしてしまった。去年は観戦することができた代々木サマフェスの格闘技祭（？）も今年は行けずじまい。せっかく誘ってくれた関係者の方、ごめんなさいです。

　 そんなインドアな僕ではあるが、この夏一回だけビーチに立ったことはあった。
 　8月の上旬からお盆にかけて、仕事のためちょびっと郊外に出かけたのだが、その宿泊施設がなんとビーチのすぐそば！　こっちは仕事のため遊ぶ時間などまったくないというのに、なんて劣悪な環境なんだ。街を行き交う人々の中に若い男女率が異常に高く、女の子なんてみんな、ほとんど水着みたいな超薄着。健康的でちょっとＨな日焼けギャルたちが、頭頂部から後ろ髪にかけてやたらとモッコリしたヘアスタイルの色黒兄ちゃんたちと人目をはばからずいちゃいちゃしまくっており、とてもじゃないけど仕事に集中しようなんて気にならない。大体、最近の色黒兄ちゃんたちのあのアリのケツみたいな髪型は一体どういう仕組みになってるんだ!?　そう言えば、新日の棚橋弘至選手の髪型もアリのケツみたいになってるなぁ。

　 で、そんなピンク色したビーチのすぐそばで僕は仕事をしていたわけだが、さすがに三日間ぐらいずっと缶詰になっていると、近所のコンビニに出かけるぐらいでは気分転換できなくなる。なので、思い切って宿泊施設から徒歩10分ぐらいのところにある海水浴場に乗り込んでみたわけだ。

 　すると、目に飛び込んできたのはびっくりするぐらいの人数の<strong>水着ギャル、水着ギャル、水着ギャル！</strong>いくならんでもちょっと多すぎやしないか！？一箇所に水着ギャルたちが50人ぐらい集合しており、ちょっと異様な光景である。
　 しかも、そのうち10人ぐらいは小さい赤ん坊を連れているし、ある時間になったらその10人ぐらいが一斉に赤ん坊にオッパイをあげはじめたのだ。勿論、片乳ボロンである。女って生き物は集団になったら強気というか大胆というか、とにかく見た目20代前半と思われるギャル系幼な妻たちがレジャーシートの上で片乳出しながら赤ん坊にオッパイをあげるなんて、あまりに非日常的じゃないか。

 　さらに、その他のギャルたちの会話の内容もすごい。

<strong>「最近、やりすぎで顎が疲れちゃってさぁ」</strong>

<strong>「ええ、あたしなんか中が傷ついちゃって、指でされたら超痛いもん」</strong>

<strong>「んなの、適当に手でやってりゃいいんだって！」</strong>

　 一体なんなんだ、この会話は！？普通に聞いたら明らかに下ネタじゃないか！？
 　片乳の幼な妻たちを含む総勢50人の下ネタ水着ギャル軍団。勿論、海水浴場で浮きまくりの集団である。さすがのアリのケツ兄ちゃんたちも彼女たちの迫力に押されてか、誰もナンパな声をかけてこないほどだ。

　 しかし、僕は彼女たちの正体が気になって仕方なく、ずっと聞き耳を立てていた。すると、次第に正体がわかってきたのだが、まずその前に彼女たちの会話から入手した手がかりとなるキーワードはこちら！

<strong>「人妻」「ギャル系」「コスプレ」「イメージプレー」「デリヘル」「懇親会」……。</strong>

 　そう、簡単に言うと、この集団は様々なジャンルのデリヘルを経営する風俗チェーンによるデリヘル嬢たちの懇親会。つまり、<strong>デリヘル版の社員旅行</strong>みたいな御一行なのだ。
　 だから、片乳ボロンの幼な妻軍団はおそらく人妻デリヘルに勤めるコンパニオンたちなのだろう。一つの会社で人妻デリヘルからイメージデリヘルまで色んなジャンルの店を経営してるんだろうな。だって、女の子同士が「はじめまして、あたしはコスプレ系にいるんだけど、あなたは？」「私は女子高生プレーのほうだよ」「そっちの店ってお客さん多いの？」「お客さんは多いけど、バック率悪いよ」などといった業界トークを交わしてるんだもん。いやはや、すげえ軍団に出会ったものだ。
 　しかし、それにしても風俗嬢の皆さんもこういう交流会みたいなことするんだね。僕はてっきり彼女たちに横の繋がりなんてあんまりないと思っていた。失礼ながら、もっと閉ざされた感じをイメージしていたが、意外とオープンな世界なんだなあ。


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<font color="#ff0000">次回更新は、9月5日（金）です！お楽しみに！！</font>
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         <link>http://www.kakutoh.com/pc/blog/yamadatakamichi/2008/08/13.php</link>
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         <pubDate>Fri, 29 Aug 2008 10:32:37 +0900</pubDate>
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         <title>第12回「ＹＯＵＴＵＢＥの格闘技」</title>
         <description><![CDATA[ 　最近、<strong>ＹＯＵＴＵＢＥ</strong>でよく格闘技を観ている。まったく便利な世の中になったもので、以前のように試合のテレビ中継を見逃してしまったからといって落胆したり、焦って友達に録画したビデオやＤＶＤを貸してもらう必要もない。試合後、数日たてばほぼ全試合の映像がＹＯＵＴＵＢＥにアップされているからだ。

　 そんなＹＯＵＴＵＢＥの格闘技であるが、昔の映像から最近の映像まで色んな試合や煽りＶを観ていると、ふと気づいたことがある。それは同じ格闘家の中にもＹＯＵＴＵＢＥが<strong>似合う選手</strong>と<strong>そうでない選手</strong>がいることだ。僕の中では前者の代表が<strong>五味隆典</strong>、後者の代表が<strong>桜庭和志</strong>だ。勿論、どちらも大好きな選手なのだが、なぜかＹＯＵＴＵＢＥの小さな画面の中では桜庭よりも五味のほうが数段輝いて見える。桜庭はＹＯＵＴＵＢＥで見ると、どうも通常時より幾分か色褪せて見えてしまうのだ。

 　先に五味隆典を片付けておく。ＹＯＵＴＵＢＥで五味の映像を検索すると、ＰＲＩＤＥ時代や修斗時代は勿論、コンテンダーズでの宇野薫戦（グラップリングマッチ）など、結構貴重な試合を楽しむことができる。五味ファンにしてみれば、どれもハズレがない。どの試合の五味も僕がイメージしている五味の実像とほぼ同じか、もしくはそれに近い、まさに<strong>火の玉ボーイ</strong>な姿を楽しむことができるのだ。

 　一方の桜庭和志はＹＯＵＴＵＢＥで昔の映像を観ると、どうもリアルタイムで観ていた頃に味わった興奮とか感動とか、そういった鳥肌が立つような感覚を覚えない。桜庭に対する妄想が膨らみすぎて、いざ映像で確認すると大体拍子抜けを食らってしまうのだ。そう考えると、桜庭ってファンが妄想を膨らませて、その時々の人間ドラマのシナリオを頭の中で描いて、そういった脳内ドラマを頭に抱えたままリアルタイムで試合を観てこそ興奮できる選手なのかもしれない。桜庭はＹＯＵＴＵＢＥみたいな過去の記憶を記録として残しておくメディアに向いていない。<strong>妄想してナンボの選手</strong>なのだろう。

 　そう言えば先日、ある野球専門雑誌の編集者と野茂英雄について話したのだが、野茂もそういう桜庭的な要素がある選手だった。編集者と一致した意見は<strong>「野茂って静止画、つまり、スチール写真がかっこいい選手だよね」</strong>ってことである。一方でイチローや松坂はムービー、つまり動いてナンボの選手。イチローの芸術的な打撃やレーザービーム、松坂の剛速球や高速スライダーはビデオで何度観ても凄いって思うし、とにかくグラウンドで躍動する姿が圧巻。けど、野茂は動いている姿より、グラウンドで佇んでいる写真、マウンドで腕を振りかぶっている写真が何とも言えずかっこいい。ましてやモノクロ写真になってくると余計鳥肌が立つ。まるで歴史上の人物みたい。僕らは歴史上の偉人たちを色褪せた写真でしか知ることはできないし、その写真から様々なドラマを妄想するが、野茂や桜庭にもそういった歴史の英雄的な匂いを感じるのだ。

 　今後、記録メディアがますます進歩していくと、こういう選手ってどんどん減ってくると思う。よく高齢の人が<strong>「力道山は凄かった」</strong>とか<strong>「金田正一は１６０キロを超えるストレートを投げていた」</strong>といった伝説じみた話をするが、記録メディアの進歩によって、こういう伝説がきっちり事実として記録されてしまうからだ。つまり、「<strong>ＹＯＵＴＵＢＥで確認したけど力道山ってそんなにたいしたことないじゃん」</strong>とか<strong>「金田ってどう見ても１４０キロぐらいしか出てなかったでしょ」</strong>というような身も蓋もない現実論が我々の妄想に水をさすようになると思うのだ。

 　桜庭の全盛期を知らない若い人たちがＹＯＵＴＵＢＥで桜庭の試合を観て、<strong>「たいしたことないじゃん」</strong>って思ったとしたら、正直すごく切ない。僕らの記憶の中で桜庭の妄想はどんどん膨らみ、それはそれで僕らとしてはめちゃくちゃ心地良いのだから、その記憶をわざわざ破壊しないでほしいって思う。だから、僕は今後、ＹＯＵＴＵＢＥで桜庭の試合を観ないようにしようと思っている。

 　けど、その一方で五味は凄いな。ＹＯＵＴＵＢＥで観てもまったく色褪せないもん。<strong>「マッハ戦の五味はすごかったなぁ」</strong>とか思い出して、今一度ＹＯＵＴＵＢＥで観てもリアルタイムの頃と同じような強さを感じた。まあ、まだそんなに昔じゃないというのもあるけど、五味の場合、語られてナンボの選手じゃなく、試合を観てナンボの選手だと思うのだ。
　 <strong>今度の戦極にも期待しています！</strong>


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<font color="#ff0000">次回更新は、8月29日（金）です！お楽しみに！！</font>
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         <pubDate>Fri, 22 Aug 2008 02:00:25 +0900</pubDate>
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