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山田隆道のにわかでゴメンよ!

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第8回「アスリートの造形美」

  プロ野球好きでもある僕は子供の頃、阪急ブレーブスの大エースだった山田久志投手が大好きだった。贔屓の球団は阪神タイガースだったけど、阪急の山田に関してはそういうチームの垣根を越えた特別な存在。時は80年代。あの頃は巨人・江川や阪神・小林、広島・北別府、西武・東尾、ロッテ・村田など各球団に一人は飛び抜けたエースがいたが、僕にとって山田久志はそんな大投手たちの中でも格段に神格化された存在だった。

 もちろん、これだけ敬愛するからには僕なりの理由がある。といっても「実力が凄いから」とか「アンダースローが好きだったから」とかそういんじゃなく、とにかく山田久志は他のどの投手と比べても全体的な造形として美しかったからだ。

 や、これは僕の勝手な美的感覚なのだが、山田久志ってマウンドでの佇まいは勿論、帽子のかぶり方とか顎のラインとか手足の長さのバランスとかピッチャーの造形美として完璧だったのよ。それはもう美術品といってもいいぐらい。僕も今までプロ野球を見てきた中で「すごいボールを投げるピッチャーやなあ」って思ったことは何度もあるけど、「なんて美しい投手なんだ!」って思ったことは後にも先にも山田久志だけ。そういう美的感覚の部分においては他のどのエースたちと比べても山田久志は飛び抜けていたのだ。

  まあ、何が言いたいかというと、こういう美的感覚って、僕がアスリートを好きになる条件の中で非常に大きなウェイトを占めているってことだ。実績や実力は勿論、技術やパワー、生き様、キャラクターなどアスリートの魅力には様々な要素があるが、僕としてはそれらに加えてアスリートの造形美みたいなものに徹底したこだわりがある。簡単に言えば、僕は美しいアスリートが好きなのだ。

 で、ようやく格闘技の話である。先日のDREAM5に、そういう僕の勝手な美的感覚を刺激する造形美として素晴らしい選手が出場していたので、ずっとテレビ画面に釘付けになってしまった。その選手の名はヨアキム・ハンセン。彼はとにかく美しい。あくまでも僕個人の主観においてだが、彼の顔、スタイル、佇まい、もうどれをとっても人間じゃないぐらいの造形美。等身大のフィギュアがあったら、真っ先に欲しくなる選手なのだ。

  僕はもともと昔からハンセンの美しさにはかなり注目していたのだが、スキンヘッドにしてから磨きがかかってきた気がする。大体、なんて頭の形が綺麗な格闘家なんだ。しかも顔も小さいし、手足も長いし、スタイルも痩せ型の逆三角形だし、肌も透き通るような白さじゃないか。また、体毛が薄いところもいい。脇毛もあんまり生えてないし、眉毛なんかほぼないと言ってもいいぐらい。乳首の位置も高いところをちゃんとキープしているし、色も美しいピンクで乳輪の大きさも絶妙。とにかく僕の中でのハンセンは造形美という観点において他の格闘家の追随を許さないファンタジーみたいな存在なのだ。

 そんなハンセンがDREAM5で大暴れしちゃったから僕的には大変である。正直、マンバ戦は試合時間が短く、ハンセンの造形美を充分に楽しめなかったため、僕的には消化不良だったのだが、その後、造形美としてはまったく美しくないと僕が勝手に思っている川尻とエディの試合がああいう結果になり、ハンセンがリザーバーに決まった瞬間、僕のテンションはヒートアップ! しかも、決勝の相手は青木真也じゃないか。僕は青木のことを日本人ではかなり造形美ポイントが高いと評価している。つまり、僕にとって「青木VSハンセン」は奇跡に近いぐらいのヴィジュアル系対決なのだ。

  ちなみに川尻達也はすごく好きな選手なんだけど造形美としては違うんだよね。一番の欠点は手足が短いところ。あと、筋肉の盛り上がり方も気に入らない。僕的にはゴツいマッチョタイプはNGなのよ。そういう意味では秋山成勲もNGだし、ミノワマンや桜井マッハ速人も厳しい。石田光洋と宇野薫は二人ともケツがでかいのが気に入らない。所英男なんかは一瞬ありかなって思うんだけど、やっぱ腰のくびれが少し物足りないし、五味隆典は髪の毛の生え方が美しくない。……うん、やっぱ日本人だったら青木だな。あれはなかなかポイント高いね。ハンセンには到底及ばないけど、手足は長いし、全体のスタイルが結構フィギュアっぽい。僕としてはマッチョ系より華奢でスレンダー系、それでいて透明感があって無機質な感じの男性がいいんだよね。

 そう考えると、やっぱハンセンの美しさはハンパねえな、おい。青木との決勝戦も違う意味でもっと鑑賞したかったもん。判定までもつれて欲しかったなあ。ハンセンと青木の寝技の攻防なんて、相当美的ポイントが高いと思うんだよね。

  あ、最後に一応断っておくけど、僕は別にホモってわけじゃないから。あくまでも造形美としてハンセンが好きだからってことだから、そこんとこは誤解のないように。





次回更新は、8月1日(金)です!お楽しみに!!


PROFILE

山田隆道(やまだ たかみち)



ちょっと格闘技が好きな漫画原作家。
そこまでマニアではないと言いつつも、渡辺啓とのユニット「あおい」として 女子総合格闘技をテーマにした漫画「彼女色の彼女」(幻冬舎)を発表。
他の主な漫画作品に「リサーチャー」「借金カノジョ」(いずれも幻冬舎)がある。
また、様々な雑誌で連載コラムも多数抱えており、シレっと格闘技について語ったりしている。

詳しい情報や近況は
オフィシャルブログで!




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